【50歳からのシングル養成塾】Vol.219 力みを取るには“でんでん太鼓”「腕を体に巻きつけよう」
片山晋呉や上田桃子など、数多くのトッププロを世に送り出してきた江連忠が、自身の経験をもとに、50歳からの上達法をアドバイス!
TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/オーシャンリンクス宮古島
力みを取ることが
腕力を上手く使う方法
年齢に関わらず手や腕の過剰な力みはスウィングの大敵ですが、50歳を過ぎると脚力が弱ってくるため、その分腕の振りでカバーしたいという面があります。それには若い頃よりももっと力みを取ることに注力して、腕をしなやかに振るようにしないといけません。
そこでオススメなのが“でんでん太鼓”のイメージです。太鼓を左右に速く振ると、紐はあとから太鼓に巻きつく感じで音を鳴らします。自分の腕をあの紐に見立てて体に巻きつけるように振ってほしいのです。
腕を体に巻きつけるには、肩、ひじ、手首や指まですべての関節を最大限に柔らかく使うことが大切です。ひじや手首が伸びたままだといかにも飛ばなそうなのは一目瞭然ですよね。
いつも通りに球を打っていると力みは取れにくいので、両足をそろえて下半身を使えないようにしておいて、腕の振りだけに集中して打つドリルをやってみてください。目標は腕の振りだけで200ヤードです。
両足をそろえても200ヤード飛ばせる?
両足をそろえて下半身が使えない状態にし、腕の振りだけに意識を向けて球を打ってみる。腕を体に巻きつけるように振れたら足を閉じていても200ヤード以上飛ばせるようになる
【腕が巻きつくスウィング】
【力みが取れないスウィング】
江連忠
1968年生まれ。東京都出身。高校を卒業して渡米し、ミニツアーを転戦しながらジム・マクリーンに師事したのち帰国。日本のプロコーチ第一人者となり、片山晋呉や上田桃子を賞金王に育て上げた
月刊ゴルフダイジェスト2022年1月号より