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【ゴルフジム】「ドライバーが左に飛ぶことが多いんです」原因は過度なシャットフェース

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーで左に曲がることが多い」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/小手指グリーンゴルフ

教える人/小暮博則

こぐれひろのり。72年生まれ、埼玉県出身。12年、「スタック &チルト」理論の生みの親、M・ベネット、A・プラマーから直接指導を受け、日本人初の公認インストラクターとなる。PFGA主宰

<今週のお悩み>
「ドライバーが真っすぐ
飛ばなくて困っています」

●小山内 保さん(49歳/身長172㎝/ゴルフ歴30年/ベストスコア90/平均スコア99)
トップでフェースが真上を向いていて、シャットになっている(2コマ目)。さらに軸が左に傾いているため、切り返しで(軸の傾きを元通りにするために)強く反動を使わざるをえず、それが方向性を悪くする原因になっている

小山内 ドライバーが狙った方向に飛びません。

小暮 トップのフェース向きが完全にシャットなので、そのまま振ると左に飛んでしまいますね。そうならないように調整して打つ必要があるので、どうしても真っすぐ飛ぶ確率は低くなってしまいます。

小山内 そうなんです。左が多いです。

フェースの使い方がナチュラルじゃありません

小暮 テークバックの途中で、クラブが右腰の高さに上がったところで、フェース向きを一度チェックするようにしてください。ここで、フェースが少しだけ地面方向を向いているのがスクエアです。それと、小山内さんの場合、ヘッドをやや外に上げるクセがあって、それがシャットなテークバックを助長していますので、右腰の高さでクラブがターゲットラインと平行になるように上げてみてください。

小山内 あ、かなり開いて上げる感じがします。でも、これでスクエアなんですね。

小暮 小山内さんのシャットフェースは、右手首を背屈する(手の甲側に折る)力が人より強いことも原因のひとつなので、右手の親指と人差し指を外してテークバックするドリルも効果的だと思います。

小山内 右手ではほとんどクラブを操作できないですね。左手主体のテークバックになる感じがします。

小暮 トップで止めてみると……ほら、シャットの度合いが減っています。そのポジションからだと、普通にダウンスウィングすれば、スクエアに当てられます。

これで解決!
「テークバックのフェース向きが
 適切かをチェックしよう」

Point 1
右腰の高さでフェース向きをチェック

トップでのフェース向きは確認しづらいので、テークバックの途中、クラブが右腰の高さに上がったところでチェックする。フェースがわずかに地面方向を向いているのがスクエアの目安

Point 2
フォローでは左手首を折っていい

フォローでは左腰を強く回転させつつ、左手首を甲側に折るイメージで、フェース面を目標方向に対して真っすぐ出していく(右手を返してフェースを左に向けない)

Drill
右手の人差し指と親指を放して振る

右手の親指側の2本を強く握るほど、テークバックで右手首の背屈を使いやすくなる(=トップでフェースがシャットになりやすい)。この2本を外して振ると、トップでのスクエアフェースの感覚がわかる

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月23日号より