【通勤GD】高松志門・奥田靖己の一行レッスンVol.54 「行きか帰りか分らんように。」 ゴルフダイジェストWEB
「どっちがトップの手前で、どっちが切り返し直後でしょう」。今週の通勤GDは、高松志門プロと奥田靖己プロによる名師弟「一行レッスン」です。その第五十四話。
【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
【ゴルフ芸人 高松志門】
1951年生まれ。橘田規に師事し水平打法から独自の理論を展開。多彩な技から‟ゴルフ芸人”の異名をとる。
【志門流一番弟子 奥田靖己】
1960年生まれ。絶妙な寄せ技を武器に93年日本オープンで尾崎将司を退け優勝するなどツアー6勝、シニア2勝。
前回のお話し
奥田 AとBの2枚の写真、どっちかがクラブを引いてトップまでいく直前で、どっちかが切り返し直後ですけど、ほとんど同じ。完璧ですね。
高松 いいタイミングで撮れとるね。写真で見比べたことはないけど、ほとんどのゴルファーがこのふたつの格好はだいぶ違ってるはずやからな。上げるときは普通でも、だいたい下りてくるときにおかしな格好になる。
奥田 このふたつがほとんど同じ格好になるということは、クラブの行きと帰りの道が同じということです。つまり曲がらないスウィングやいうこと。前に練習場の機械で先生のスウィングプレーンを計測したら、まった<ズレがないいうて計測した人が驚いてたけど、ほんまその通りですわ。
高松 そうやったな。「1本の線の上をクラブが動く完全なオンプレーンスウィングですわ!」いうて興奮してたけど、そんな横文字自体、オレは知らんかったけど。
奥田 たしかに先生からオンプレーンという言菓は聞いたことないですわ。
高松 手が大きく動いたら、振り子運動にならんからね、とくに右手は動いたらいかんのよ。
奥田 ところで先生、どうやったら行きと帰りが同じ格好のスウィングになるかという肝心な問題ですけど、これはただ同じようにしようと思ってできるわけじゃないですわね。とにかく音がしないように静かに切り返すしかない。
高松 そやな。静かにそろーっとな。これは飛距離というゴルフの敵に立ち向かう気持ちもいる。飛ばしたいと思わんこと。あとは、切り返しで唇がとにかく歪まないように振るのもええ。
奥田 アマチュアの顔を見ると、切り返しでものすごい形柑してますもんね。
高松 女性の顔なんてきれいに化粧してるのにあれだけはひどいもんやな。自分の顔と、自分の行きと帰りの格好がどれくらい違うもんかまずは見てほしいね。
2015年月刊GDより
「ゴルフコースことはじめ」バックナンバーはこちらから↓
月刊ゴルフダイジェストをキンドル版で!