【通勤GD】時松隆光プロを育てた異次元打法「みんなの桜美式」Vol.30 「デジタルスウィング」で急速上達 ゴルフダイジェストWEB
今週の通勤GDは「みんなの桜美式」Vol.29。
【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
前回のお話し
スウィングはデジタルと
アナログの組み合わせ
篠塚 今回は、ぜひ読者のみなさんに、これまでの常識とはまったく異なる、「桜美式」の最新理論に触れていただきたい。いま、うちに通うジュニアたちが学んでいるのは、令和の新時代を生き抜くゴルファーに相応しい、「デジタルスウィング」です。
GD 「デジタルスウィング」? たけひさ先生の教え、また新領域に入りましたね。
篠塚 ゴルフという競技は、アナログとデジタルの組み合わせです。複雑なコースを攻略するマネジメントや、風、芝、気温、起伏、様々な自然環境に左右され、同じ状況が二度とない、“曖昧さ”のなかで行うところはアナログそのものです。しかし、すべてがアナログかというと、そうではない。本質的には、球がカップに入るか、入らないか。入れば0、入らなければ1。スコアは完全に数値化され、勝敗がはっきりと決まる。実にデジタルな側面も、ゴルフにはある。
GD ゴルフはアナログとデジタルの組み合わせ、確かに……。
篠塚 そしてスウィングも、実はアナログとデジタルの組み合わせによって成立しているんです。身体の関節の曲げ伸ばし、力の強弱、角度や方向など、各部位の動かし方には、ありとあらゆる組み合わせがあり、まさに身体は曖昧でアナログそのもの。
GD 身体が曖昧でアナログ。
篠塚 脳という極めて複雑な臓器に命令される身体は、毎回同じように動かすことが非常に難しい。それなのに、従来の常識ではスウィングする際、そのアナログにばかり焦点が当てられてきた。肩、腰、ひざ、ひじ、手、指など、身体の配置や動作を、ひたすらレッスンでは求められた。球を毎回遠くへ真っすぐに飛ばす。この目的は不変であり、デジタルそのものです。ところが肝心のスウィングは、毎回変化してどう動くかわからない身体に頼ってばかり。それではいつまで経ってもゴルフは難しいままです。
GD 目的がデジタルなのに手段がアナログという矛盾があったと。
篠塚 曖昧なアナログの身体で、いくら球を確実にデジタルに飛ばそうと、何十年も打ち続けて練習してみたところで、曲がったり、曲がらなかったり。曖昧な結果しか出ないのは当たり前です。結果を曖昧ではなく、確実なものにしたいなら、方法でも不変のデジタルなものを信頼すべきです。では、スウィングにおけるデジタルはどこか。それは、クラブです。
GD 身体がアナログで、クラブがデジタル?
篠塚 クラブを動かしているのはあくまでも変化する身体で、クラブそのものは不変です。変化する身体の動かし方を考えるのは、とても難しかった。難しいことに頭をひねり、身体もひねって四苦八苦してきたのが、従来の常識の「アナログスウィング」。そして、不変のクラブの動かし方を、シンプルにイメージするのが、簡単で新しい「桜美式」の「デジタルスウィング」です。
デジタルくるくるヘッド
GD 「デジタルスウィング」は、クラブの動かし方を、シンプルにイメージするだけでいい?
篠塚 デジタルとは、0か1かの「二進法」です。なので、うちのジュニアたちには、クラブも2つに分割してしまい、わかりやすくイメージしようと教えています。
GD クラブを2つに分割する?
篠塚 これまではクラブを1つの道具として、複雑に変化する身体で振らされてきた。でも実は、クラブには明確に異なる2つの役割がある。それは、「振る役割」と、「当たる役割」です。
GD 「振る役割」と「当たる役割」?
篠塚 「振る」と「当たる」を、デジタル的に2つに分けて考えると発想したことで、ゴルフがこれまでにないほど、さらに簡単になったんです。クラブというのは、真っすぐ「タテ」にシャフトが伸びているにもかかわらず、ヘッドは「ヨコ」に突き出ている。この誤差を考えず、これまでは「振る」と「当たる」を混同し、そして混乱していた。「デジタルスウィング」は、その役割を分けてイメージする。私が製作したこのクラブを見てください。名付けて、「デジタルくるくるヘッド」(笑)。
GD これ、シャフトとヘッドが分かれていますね!
篠塚 今回は「デジタルスウィング」の初回ですから、まずは「デジタルくるくるヘッド」をよく見て、シャフトとヘッドが分割されていることをイメージしてみるだけでいい。クラブとは、単一の道具ではなく、「振る」と「当たる」、2つの異なる役割を分担した道具であると。
GD グリップに続く「分担」の発想ですね! まさかシャフトとヘッドを分割するなんて、考えたこともなかった。イメージしてみると固定観念が崩れるというか……。不思議と振ってみたくなります。
篠塚 次回は実際に振ってもらい、クラブには0と1、2つの役割が個別にあるということを、身体で実感してもらいます。「デジタルくるくるヘッド」で、ジュニアたちのスウィングに劇的な変化が起きましたので、お楽しみに!
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