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【読者記者】No.1742「ショートアイアンの引っかけが止まらない! どうすれば直りますか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ショートアイアンで引っかけてしまう」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ウェルグラスゴルフピア

読者記者No.1742 菊地光彦さん

●50歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/20年 ●ベストスコア/81 ●平均スコア/96 ●173㎝・72㎏ ●ドライバー飛距離/270ヤード

先生/横山健司

71年生まれ、東京都出身。04年、JPGA・A級ティーチングプロ資格取得。ヨコヤマ・ゴルフスクールを主宰し、都内を中心に多くのアマチュアを指導。参松ゴルフ㈱所属

菊地さんのお悩み
「ショートアイアンで引っかけてしまう」


コースだとアイアンの引っかけが急に出始めます。ショートアイアンでも引っかけが出て、グリーンを外すのでスコアメイクが難しいんです


大きなクセがあまりない、バランスの取れたスウィング。ダウンスウィング後半からインパクトにかけて、強くボールをつかまえようとする動きがあるのが引っかけの原因か

菊地 PWでも引っかけるから、怖くて振れないんです。そうすると、右にもミスが出ちゃって……。

横山 コースでの引っかけは、アドレスが問題なことが多いです。引っかけは、右を向いて構えてしまうと悪化しますから、目標に対してきちんとスクエアに構えることが大事です。

菊地 一応、足元のラインは毎回、気にしているんですが。

横山 菊地さんは、左足のつま先が少し開いているので、足元だけ見ると少しオープンに感じます。それをスクエアに戻そうとして、結果的に右を向いてしまうんですね。足元はオープンのままにしておいて、両ひざのラインをスクエアの基準にするといいでしょう。

菊地 なるほど。

横山 それと、菊地さんは右手を手のひらで握りすぎていて、それがダウンスウィングでフェースを閉じる動きを強くしています。もう少し指先で握ると、自然なフェースターンで打てますよ。

<問題点>
コースでは右を向きやすい

練習場はアドレスの助けになる直線がたくさんあるが、コースにはそれがないので、アドレスの向きが狂いやすい

記者「コースだと右向きに構えてしまいます」
プロ「ひざのラインを特に気にしましょう」

引っかけ傾向のある人が、右を向いてアドレスしてしまうと、より強く引っかけが出てしまう。コースで目標に対してスクエアに構えるには、特にひざのラインのスクエアを意識すると、向きが狂いにくい

Point 1
右手は指先でクラブを引っかける感覚

右手を手のひらで握るクセがあると、ダウンで右手が強くなりやすい。右手は指先で「引っかける」ように握るほうがいい

中指と薬指だけでクラブを操作してみよう

右手の中指と薬指で、グリップを引っかけるように握って振る。2本の指でクラブを操作する感覚がわかる

Point 2
フェースを無理に閉じようとしない

ショートアイアンは構造的に引っかけやすいので、自分でフェースを閉じずに、自然なフェースターンにまかせるのがいい

Drill
右手のグリップを開いたまま打つ

右手の中指と薬指だけをしっかり握り、人さし指と親指は完全に開いた状態でボールを打つ(写真)。右手を使ってフェースを閉じる動作ができないので、ダウンスウィングの自然なフェースターンを感じられる

<取材後記>
右手の使い方がカギですね
ゴルフを始めた当初はスライス系だったので、右手でフェースを閉じるクセが残っていたみたいです。右手の使い方を変えたら、引っかける感じがスッと消えたのでうれしかったです。

月刊ゴルフダイジェスト2021年10月号より

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