【読者記者】No.1736「コースへ行くと、練習場では出なかったようなミスが連発してしまう」
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara
THANKS/グリーンパークゴルフセンター
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「コースだとミスが増える」というもの。果たして解決方法は?
読者記者No.1736 日野勝久さん
●67歳 ●ゴルフ歴/20年 ●ベストスコア/94 ●平均スコア/98 ●163㎝・63㎏ ●ドライバー飛距離/210ヤード
先生/上野雄太
84年生まれ、東京都出身。成蹊大ゴルフ部を経てゴルフ留学。2010年、プロ入会。「週1レッスン+週1自主練」で上達する、効率指導を目指す。グリーンパークゴルフセンター所属
市川さんのお悩み
「コースだと練習場より格段にミスが増える」
ラウンド前に練習場に行くと調子は悪くないのに、いざ本番のラウンドでは、練習場では出なかったようなミスを連発してしまいます。練習場とコースは何が違うのでしょうか?
全身を使って大きく振れている。それだけに、コースに出た際、慎重になりすぎてスウィングが小さくなると、ミスになる可能性は高い
日野 練習場の調子を、コースに引き継げるといいんですが……。
上野 コースでショットの内容が悪くなる原因は大きく分けて、①トップで肩が深く入らない、②テークバックで右に乗り切れない、③インパクトで体重が右に残る、④フォローで体が突っ込む、の4つです。どれか心当たりの原因はありますか?
日野 言われてみると、どれも当てはまるような気がしますが、①と③は確実にあります。たまに、④になるときもあります。
上野 まず①の、肩の入りが浅くなる場合は、体の回転が少なくなって、手で上げてしまうことで起こることが多いです。クラブをプレーンに沿って上げるように意識すると、肩が回りやすくなって、自然に深く入ります。③の右足体重インパクトは、右手で振ろうとしすぎると起こります。試しに、クラブを逆さにして、左手1本で振ってみてください。
日野 左手でクラブを「引っ張る」から、勝手に左に乗っていけます。
上野 コースでもそのイメージで振ると、ミスを減らせると思います。
【コースでの問題点1】
練習場より肩が回りにくい
対処法1
プレーンに沿って上げることを意識する
肩の回転の深さをいつも一定にするには、クラブをプレーンに沿って上げることが重要。そうすることで、肩は背骨に対して直角に回る形になり、無理なく深く回る。手を高く上げると、肩が自然な角度で回らず、途中で止まってしまう
対処法2
最初の20センチは少し外に上げる
インに引きすぎると、プレーン通りには上がらない。やや外(5度程度)に上げるイメージで、ちょうど「真っすぐ」
【コースでの問題点2】
体重が左に乗り切らない
対処法
左手で振る意識を持つ
右手1本で振ると、強く振ろうとするほど右足体重になりやすい。逆に左手1本で振ると、自然に左足を踏み込んだ状態で振れる。コースで「体重が右に残る」と感じたら、左手で振る感覚を強めるといい。あるいは、左手1本の素振りをしてから、実際にボールを打つのもいい
【コースでの問題点3】
左に突っ込みやすい
対処法
インパクトしたら 「止める」イメージで振る
<取材後記>
腕の使い方で体の動きも変わる
インパクトで体重が右に残る場合、体の動きを変えようとして、うまくいかないことが多いですが、「左手で振る」だけで直るとは……。腕の使い方って大事なんだと実感しました。
月刊ゴルフダイジェスト2021年8月号より