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遊ぶつもりでやってみて! Vol.13 練習グリーンでは「カップの端」を狙って打つ

四国イチのゴルフ一家“二宮家”の長男・二宮慎堂さんが、遊ぶように上達してきた独自のゴルフ観を語る。

【全員がチャンピン! 二宮家】
父(英二) 90・95年四国アマ優勝。61 歳、HC0、練習場経営
母(薫) 94~97・01・03年四国女子アマ優勝。HC2、主婦
ボク(慎堂) 四国アマ優勝2回。09・15~17年愛媛アマ優勝。37歳、HC+3
妹(歌奈子) 07年四国女子アマ優勝。HC5

プッシュする日は
すべてプッシュと割り切ろう

今日はなんだか眠いな〜。と思ったら、昨晩は遅くまでパタ練してたんだっけ。ご飯食べて、風呂入って、パターでもやるか……からのAM2時。まわりから、よくそんなにできるね、と呆れられるけど、好きなことをやっているので、まったく苦にならない。

いろんなことを試しながら練習するので、あっという間に時間が経っちゃうのだ。ラウンド前も、パタ練は絶対にやる。もちろん状況にもよるけど、できるならスタート2時間前には到着し、たっぷり時間をとりたいタイプだ。

練習グリーンでまず行うのは、『今日のパター』を決める作業。パターって、ご存じの通り、ネックやヘッド形状によって性能が違うでしょ。だから、ボクはコースに4種類のパターを持参する。

例えば、センターシャフトのマレット、ベントネックのマレット、クランクネックのマレット、クランクネックのピン型の4本。そして、上りの真っすぐなラインを探し、ワンピンぐらいの距離(苦手としている距離でもOK)から1本ずつ打ってみる。

これが、実に面白くて、自分では真っすぐ狙っているのに、パターによっては真っすぐ右に抜けたり、真っすぐ左に抜けたりする。その日の調子とパターの相性でまったく違うのだ。それも日替わりなので、自分でもやってみないとわからない。

でも、4種類あれば、どれかは“そこそこ”真っすぐ行くので、それをその日使うパターにする。もちろん、全部真っすぐいかない日もある。そのときは、さらに念入りにチェックする。

4本それぞれ、右カップギリギリと左カップギリギリを狙ってみて、一番誤差が少ないものを「今日のパター」とする。ときには、すべて激しくプッシュ、という日もある。そのとき、ボクは潔く諦める。といっても、スコアを諦めるわけではない。

プッシュを真っすぐに修正することを諦めるのだ。その日は『プッシュデー』として戦うことを決め、そのうえで、多少の対策を施す。フックラインはあまり大きく読まずまっすぐ打ち、逆にスライスラインは大きめに読む。もしくは、いつもより左を向いて構える。

引っかけデーのときは、その逆。いたってシンプル!  とりあえず、そうやってしのぎ、原因解明はあとからゆっくり考えるようにしている。パターを1本しか持っていなくてもノープロブレム。同様の方法でうまく対処してみてほしい。

真っすぐのラインを見つけ、右カップ、左カップを狙い、その日の自分の傾向をチェック

ワンピンから右カップギリギリと左カップギリギリを打ってみて、その誤差を確認し、ライン読みやスタンスを微調整してみよう。そもそも、人間は機械じゃないから、どんなに同じ打ち方を心掛けても、毎日ビミョーにアドレスや軌道やリズムが違うもの。

ボクは4日間の試合で、毎日違うパターを使うこともある。だから、みなさんも、ちょっとくらいプッシュ癖が出ても、引っかけ癖が出ても、気にしない、気にしない。

大切なのは今の状態を理解し、適正パターを見つけたり、狙いを微調整したりすること。レベルを問わず誰でもできることなので、ぜひ、試してみて。

※アマチュアに方にはボランティアとしてご協力いただいております