【50歳からのシングル養成塾】Vol.213 効率よく飛ばすにはフラット軌道が正解
TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroaki Arihara
THANKS/ETGA東京校
片山晋呉や上田桃子など、数多くのトッププロを世に送り出してきた江連忠が、自身の経験をもとに、50歳からの上達法をアドバイスする当連載。今回は、効率よく飛ばせるフラットな軌道を手に入れるためのアドレスの工夫について。
パワーが落ちてきたら球を横から打つべき
50歳オーバーの世代は昔の「アップライトで飛ばす」という教えが残っていて、いまだにクラブをタテに振る人が多い気がします。でもそのせいで球がしっかりつかまらなかったり、スライスしてしまったりして飛距離をロスしている。若
い頃ならパワーがあるからそれでもなんとかごまかしながら飛ばせいてたけど、もうパワーではなく効率で飛ばすべき年齢です。そのためにはフラットな軌道で横から球をとらえてほしいのです。
そこでまず見直してほしいのがアドレスです。ボールを上から見る重心の高いアドレスのままでは、クラブはフラットには振れません。スタンスを広げて少しクローズに立ち、ボールを右側から見るようにして右サイドを低くして構えましょう。
このアドレスから、インパクトまでずっとボールの右側を見続けながら振ると、上体が左に突っ込むこともなくなり、クラブを右肩より低い位置から下ろしやすくなります。
【タテ振りの原因はアドレスにある】
スタンスはややクローズ ひざが曲がりすぎていて前傾が浅い
江連忠
1968年生まれ。東京都出身。高校を卒業して渡米し、ミニツアーを転戦しながらジム・マクリーンに師事したのち帰国。日本のプロコーチ第一人者となり、片山晋呉や上田桃子を賞金王に育て上げた
月刊ゴルフダイジェスト2021年7月号より