【読者記者】No.1733「アイアンでトップやチョロが多いんです」
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara
THANKS/ユニオンゴルフクラブ
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンでチョロが出やすい」というもの。果たして解決方法は?
読者記者No.1733 池田安那さん
●25歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/8か月 ●身長/169㎝ ●ドライバー飛距離/150ヤード ●好きなクラブ/PW
先生/橋爪力
1971年生まれ、千葉県出身。02年、プロ入会。ショートゲームが得意で、アプローチの指導の上手さには定評がある。現在、ユニオンゴルフクラブ(千葉県八千代市)を中心にレッスン中
池田さんのお悩み
「アイアンでチョロが出やすい」
アイアンで地面から直接ボールを打つのがすごく難しいです。ダフるのを怖がりすぎているのか、ほとんどがトップで、チョロもよく出ます
ダウンスウィングで早めにコックがほどけ(3コマ目)、インパクトで左ひじが引け、手元が上ずっている(4コマ目)。これがチョロの原因か
池田 アイアンが上手く当たらずに、チョロになることが多いです。
橋爪 池田さんはテークバックが大きくていいんですが、上げた軌道と同じ円をなぞって下ろそうとしているのがよくないですね。
池田 ヘッドが「ひとつの円」を描くのが正しいと思ってました。
橋爪 ダウンスウィングは、切り返しで左サイドに踏み込む分、円の中心も左にずれますし、下半身が先行して腕が遅れて下りてくるので、テークバックよりも手が体に引き付けられて、体の右側にできる円の大きさが小さくなるんです。
池田 なるほど。その分、体の左側で円が大きくなるんですね。
橋爪 そうなんです。体の右側の円が大きいと、遠心力と重力でヘッドが早く落ちようとするので、左ひじを引いてしまうんです。これがトップ(チョロ)の原因ですね。体の左側の円を大きくするイメージなら、フォローで左腕が伸びるので、ヘッドがきちんとボールに届きます。
<問題点>
インパクトで手元が浮いてしまっている
インパクト前に左ひじが曲がって手元が上がると、ヘッドがボールに届かない
記者「ひとつの円で振るのが正しいと思っていました」
プロ「下ろすときの円は上げるときより小さいんです」
Point
左足を強く踏み込んで下ろす
切り返しで左足へしっかり踏み込むことで、下ろすときの円弧が小さくなる。逆に言えば、踏み込みが甘いと、円弧を小さくできない
Drill 1
スプリットハンドでヘッドを下げずに振る
Drill 2
ドライバーにタオルを巻き付けて振る
ドライバーにタオルを巻き付けると、振ったときに感じる遠心力が大きくなり、それに負けないようにしっかり左に踏み込めるようになる
<取材後記>
手の使い方がわかってきた
左右の手がそれぞれ別々の役割を持っているなんて、今まで考えたこともなかったです。「左手を持ち上げない」ように意識して振ったら、右手の使い方も変わるのが驚きでした。
月刊ゴルフダイジェスト2021年7月号より