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【春のアゲンスト対策・後編】風の下をかい潜るために! アイアンは「左腰」、ウェッジは「右手」を上手に使おう

3月中旬ごろから発生する春の突風。なかでも、アゲンストのときは力みや打ち急ぎのミスの原因になりやすい。ミスショットを誘発する風にどんな対策が効果的なのか。後編は主にアイアンとウェッジショットでアゲンストを攻略する方法をお伝えしよう。

PHOTO/ARAKISHIN THANKS/東名古屋カントリークラブ

解説/青山晃大

あおやまこうだい。1999年生まれ。愛知県出身で赤い帽子がトレードマークの26歳。昨年はACNツアーの最終戦で2位に入りポイントランキングで19位に滑り込み。今季前半戦はレギュラーツアーを主戦場に戦う

>>前編はこちら

力みたくないから
スリークオーターで振る

GD 次はアイアンのアゲンスト対策について教えてください。

青山 まず大事なのは番手選びです。ドライバーも同様ですがアゲンストというだけでどうしても力んでしまいます。例えば残り150ヤードの場合、僕の場合、150ヤード飛ばせる9番アイアンを持つことはありません。仮にアゲンストの影響を10ヤードくらい受けるとして7番アイアンを持ちます。


GD 10ヤードなら8番アイアンでいいのでは?

青山 ギリギリを目いっぱい振りたくないのと、あとは基本的に低めに抑えてパンチ気味に打つのでその分の10ヤードで7番アイアンを選択します。

GD パンチ気味というと、振り幅を小さくしてボールを抑えて打つということでしょうか。

青山 その通りです。なぜなら緩まずにしっかりインパクトでき、出球が低く抑えられるのでアゲンストに効果的だからです。

GD アマチュアには難しい技術だと思うのですが…。

青山 ダウンスウィングで左腰をターゲット方向に少しスライドさせます。腰を平行にスライドさせることで小手先でクラブを操作しないで済みますし、何よりインパクトで肩や体が開きにくくなるのでボールをしっかり抑える効果も期待できます。

GD 番手選びもパンチショットもとにかく力まないための対策ということですね。

青山 力まないために手先は何もしないのが理想です。

アイアンのアゲンスト対策①
腰の横移動でフェース面を
管理する

左腰をターゲット方向に突き出すようにスライドさせることで、インパクトでの肩や腰の開きを抑えることができる。さらにフェースにボールが乗る時間が長くなるのでボールを抑えて打つことができる。

アイアンのアゲンスト対策②
フェース面を腰の動きに合わせ
真っすぐ出す

低く打ち出したいからとフェース面をフォローで返そうとする動きはNG。左腰を目標方向へスライドさせる動きを入れることで、フェース面はターゲット方向に出ていくので、ボールを押すようなインパクトになり風に強い球質になる。

アイアンのアゲンスト対策③
トップもフィニッシュも
9時⇒3時で終わり

必要な距離に対して目いっぱいの番手を持つと力みの原因になる。大きめの番手で9時⇒3時のイメージのスリークオーターでスウィング。インパクトで緩めることなく、パンチショッ
ト気味にコンパクトに振ることで低めに抑えられた弾道になる。

青山晃大プロの風の下を突き抜けるアイアンショット

弾道のイメージは
ゆっくり飛ぶライナー

GD 100ヤード以内のショットでのアゲンスト対策を教えてください。

青山 100ヤード以内ですからウェッジを使用すると思いますが、ウェッジは高さが出やすいので、よりボールを抑え込む打ち方が必要になります。

GD 具体的に教えてもらえますか。

青山 まず大事なことはインパクトで体が起き上がらないようにすること。体が伸び上がるとフェース面が開いてバックスピン量が増えてアゲンストに押し戻され飛びません。アイアンと同じようにヘッドを低い位置から入れて低く振り抜いていきます。そのためには右手のひらをボールに向ける動きを使います。

GD 右手のひらでボールを打つイメージということでしょうか。

青山 打つというよりは右手のひらを下に向けたままフォローまで振り抜くイメージです。

GD 右手のひらを地面に向けて振り下ろす感じでしょうか。

青山 まさにそうです。右手のひらが空を向くと右肩が下がってフェースが開き、ボールが上へ飛び風の影響をもろに受けてしまいます。さらに右足かかとをフォローまで上げないことで、ヘッドの入射角が緩やかになりバックスピン量を減らせます。最後にボールがゆっくり低く飛んでいくイメージを持つと力まず打ち込むことがなくなるので、ウェッジを持ったら必ず意識してください。

ウェッジのアゲンスト対策①
インパクトまでしっかり
右足はベタ足をキープ

右足をベタ足にすることで入射角を鈍角にすることができる。また、低い位置からヘッドを入れて低く振り抜けるため、弾道を低く抑えることができる。

ウェッジのアゲンスト対策②
右腰から打った後まで
右手のひらを下に向ける

右手が常に左手よりも高い位置にあるよう意識しながら、右手のひらを下に向けたまま振ると体が伸び上がらず、低く長いインパクトゾーンが実現する。

ウェッジのアゲンスト対策③
ボール2個分右手前から
ヘッドを入れる

必要な距離に対して目いっぱいの番手を持つと力みの原因になる。大きめの番手で9時⇒3時のイメージのスリークオーターでスウィング。ヘッドが鋭角に入らないようにボール2個分右にある仮想のボールを打つつもりでスウィングする。ヘッドの入射角が緩やかになる。

【フォローの風はどう打つ?】
ボールを上げようと
する動きは絶対NG

GD 最後に風がフォローのときの対策も教えてもらえますか。

青山 フォローでドライバーを使う場面になれば、いつも以上に飛距離が欲しいですよね。いかに高弾道のボールを打って風に乗せるかがポイントですが、ボールを上げようとする動きには要注意です。ボールを高く上げようとしたり飛ばそうとすると、ダウンスウィングで極端に右肩が下がりやすく振り遅れて右プッシュやどスライスしてしまいます。そのため僕が意識するのはセットアップとフォローの位置だけです。

GD 具体的にはどうすればいいのでしょうか。

青山 セットアップでは左肩を少し高くする。そして、フォローでヘッドを高い位置に持っていくことだけ意識します。あとは普段と同じように振り切るだけで、自然な軽いアッパー軌道で振れるので、真っすぐ高く打ち出すことができ、フォローの風を利用して飛距離を稼ぐことができますよ。

ティーショットのフォロー対策①
左肩を少し
高くして構える

セットアップで打ち出し角が高くなるように準備。左肩が少し高くなるようにセットしたら、あとはそのラインに沿って振り抜こう。

ティーショットのフォロー対策②
フォローでヘッドを
高く上げていく

ヘッドを振り抜くゴール地点を先に決めて、そこに向かって振り抜く。ゴールを先に決めることでテークバックも上げやすくなる

週刊ゴルフダイジェスト2026年3月24日号より