FWキープ率No.1! “新・曲がらない男”の1W論<後編>「始動でヘッドを置き去りに」開閉を抑えて回転で振ろう
週刊ゴルフダイジェスト
稲森佑貴の10年連続FWキープ率1位を阻止した“新・曲がらない男”勝亦悠斗。シビアなコースセッティングでフェアウェイをとらえ続ける秘訣を教えてもらった!
PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/東名カントリークラブ


勝亦悠斗
かつまたゆうと。1994年生まれ。静岡県出身。大学は明治大学に進み2016年にツアープレーヤー転向。2025年はACNツアーの『ジャパンクリエイトチャレンジin福岡雷山』で優勝。レギュラーツアーでも持ち味の曲がらないショット力を武器にフェアウェイキープ率1位に輝いた。コヤマ・ミライエ所属
>>前編はこちら
- 稲森佑貴の10年連続FWキープ率1位を阻止した“新・曲がらない男”勝亦悠斗。シビアなコースセッティングでフェアウェイをとらえ続ける秘訣を教えてもらった! PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/東名カントリークラブ 勝亦悠斗 かつまたゆうと。1994年生まれ。静岡県出身。大学は明治大学に進み2016年にツアープレーヤー転向。2……
ヘッドを置き去りにして
体の回転で上げていく
GD まず1つ目の約束、フェースの開閉を使わないことについて教えてください。
勝亦 フェースを開閉させる動きは、瞬間的にヘッドを走らせる効果的な動きなので飛距離を出すには有効な方法です。ただ、テークバックで開いたフェースをダウンスウィングからインパクトにかけて戻す動きが必要になるため、インパクトでフェースを正確に戻すタイミングを取るのがとても難しいので、僕はその動きを排除したいと思っているんです。
GD ではどうすればいいのでしょうか。
勝亦 イメージ的にはフェース面をボールに向けたまま振り上げる感じです。極端に言えば、スウィング始動でヘッドから上げません。これは手首を使ってヘッドを動かしたくないからです。ヘッドは基本的には体の回転に沿って動くので、当然フェースの開閉は起きていますが、自分のイメージではスウィング中はずーっとフェースは閉じっ放しで振っています。

ヘッドをボールに向けたまま体の回転で上げていくイメージ
GD 体の回転にヘッドが付いていくイメージでしょうか。
勝亦 その通りです。さらにこのイメージで振ると肩がしっかり入ったトップになるんです。多くのアマチュアの方が飛ばそうとして、手でクラブを振り上げてオーバースウィングになりがちです。手を使えばどれだけでも上げられますがショットの精度は落ちます。クラブを体全体で回して上げることで、ムダなフェースの開閉をせずインパクトできます。
GD スウィング始動時に手でクラブを振り上げないことを意識すると、体とクラブが一体となって回転できるから手でフェースを開閉しなくなるんですね。
勝亦 そうです。小手先のムダな動きを入れないから正確なインパクトが実現できて曲がらないんです。
Point 1
お腹に力を入れながら始動する

お腹や背筋など大きな筋肉を使って始動すると、手先で始動することを防げる。ヘッドから上げると手先の動きが強くなりインパクトの精度が悪くなる
Point 2
フェースは閉じっ放しのイメージ
フェースの開閉を行うと飛距離は出るかもしれないが、毎回同じインパクトを迎える確率が悪くなる。体の回転に沿ってフェースを開閉していこう


ここもポイント!
左右の親指と人さし指は握らなくてOK
アドレスを含めてスウィング中は両手の人さし指と親指には力を入れていないと勝亦。この4本に力が入るとクラブを押さえつけるような力が働き、上半身の力みにつながる。手や腕、肩に力が入るとスムーズな振りの妨げになりインパクトの当たり方が不安定になる
大事なのは移動ではなく回転
GD 2つ目の約束、体重移動について教えてください。
勝亦 飛ばそうとする多くの人がバックスウィングで右足に体重を乗せようとします。でも右足に体重移動したら戻さなければなりません。回転運動のなかで左右の大きな動きを毎回正確に行うのは難しいので、僕は体の回転だけのほうがフェースをスクエアに当てる精度も高くなると思っています。
GD 体重移動はまったくしないのですか?
勝亦 意識的には行いません。ただ、体を回転させると勝手に右足に体重は乗るのでそれで十分。体重移動を意識している人は、極端に体重を乗せすぎている可能性があると思います。それではインパクトの精度が落ちるのは当然のことです。
GD だから体を回転するだけなのですね。
勝亦 回転するとき意識してほしいのが、右足内側で回転することです。要は右に体が流れないようにしたいんです。そのために僕はたまに左足下がりの場所を見つけて、そこで素振りをしています。そうするとトップで右足が流れない感覚がつかみやすくなります。左右に体が流れないと、結果的に体の回転スピードが自然と上がるので飛距離にもつながってくるんですよ。
Point
“右足の内側”で回転する意識を持とう

右足の内モモに張りを持たせて、右足内側をネジリ上げることで体が右サイドに流れることなく体を回転することができる。体を左右に揺さぶって振ろうとすると再現性が低くなる
Drill
左足下がりで素振り
ラウンドしているとどうしても飛ばしたい意識が働き、知らず知らずのうちに体を左右に動かしてしまっていることがある。そんなときは、左足下がりのライを見つけて素振りを行うと、過度な体重移動を矯正することができる


ここもポイント!
ティーは高いほうが意外と曲がらない
いつもよりティーアップを高くして、ボールだけを打とうとするとスウィングが丁寧になる。スタート前の練習でハーフスウィングでいいので低いライナーを打つ練習をすると、体の左右の動きを抑えることができる
体が開かないから芯で打てる
GD 最後の約束について教えてください。
勝亦 体は回転させるのですが、飛ばしたい意識が強く働くと力んでしまいインパクトで体が開きやすくなります。それを防ぐために、体の正面でインパクトできるように胸を閉じるくらいでインパクトしています。あくまでもイメージですが、体が開かなければフェースが開くことはありません。
GD フェースが返ってしまうことはありませんか?
勝亦 それはありません。スウィングの始動時に手元でクラブを上げていないので、体の正面でインパクトしてヘッドが走ることはあっても、手首をコネる動きは入れてないのでフェースが極端に返ることはありません。体が開かなければ確実に芯でとらえられるので、飛んで曲がらないスウィングが手に入るはずです。
Drill
顔を右に向けたまま引っかけを打つ

練習で左に思い切りチーピンを打つつもりで顔を右に向けたままスウィング。ボールに当たらなくてもいいので、胸を閉じたまま振る感覚をまずは身につけることで体が開かなくなる
週刊ゴルフダイジェスト2026年3月3・10日合併号より


レッスン
ギア
プロ・トーナメント
コース・プレー
書籍・コミック




















