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藤田寛之が語るアイアン最速上達法<後編>「地面の狙った場所にヘッドを落とす。これが究極の練習法です」

クラブの進化によってスウィングも変化するものなのか。引き続き、アイアンの名手・藤田寛之に現代アイアンの打ちこなし方を聞くとともに、効率よく上達するための練習法を教えてもらった。

PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/葛城GC

ふじた・ひろゆき。1969年生まれ。福岡県出身。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。2012年賞金王などツアー通算18勝。24年の全米シニアオープンで2位に入り、25年は米シニアツアーにフル参戦を果たす。葛城GC所属

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  • クラブの進化によってスウィングも変化するものなのか。アイアンの名手・藤田寛之に、現代のアイアンを打ちこなすうえで大切にしているポイントを教えてもらった。 PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/葛城GC ふじた・ひろゆき。1969年生まれ。福岡県出身。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。2012年賞金王などツアー通算18勝。24年の全米シニアオー……

「フェース管理」は
スウィングと分けて考えよう

最初に手打ち(リリース)を覚え、肩、腰、脚の順で作り上げていくスウィングはあくまで基本動作。これと並行して行ってほしいのがフェース面の管理だと藤田寛之は言う。

「アイアンに限らずですが、インパクト時のフェースの向きにボールは飛びます。開いていれば右に飛ぶし、かぶれば左に飛ぶわけです。だからこそ、フェース面の意識が重要なのですが、このフェース面の管理は、スウィング作りとは別に考えてください」

別に考えるということは、一緒に練習すべきではない?

「その通りです。フェース面の管理は、そのためだけに練習してください。いくつかポイントがありますが、大切なのはフェースをスクエアに保つことです。狙った場所にボールを真っすぐ打ち出せているか? その結果で判断しながらフェース面の管理を覚えましょう」


フェース管理のポイント1
腰から腰のビジネスゾーンで打つ

「目的はフェース面の管理ですからフェースが視界に入る範囲でクラブを動かします。腰から腰のビジネスゾーンを心がければ、フェース面は常に見えるので管理しやすいです」

フェース管理のポイント2
ヘッドは常に体の正面にキープ

「フェース面を管理するにはヘッド軌道も重要です。ヘッドは常に体の正面にキープします。体の幅からヘッドが外れるとフェース面を管理できず、スクエアも保てません」

フェース管理のポイント3
スクエアなインパクトに集中

「フェース面の管理で一番集中しなければならないのがスクエアなインパクト。スウィングは円運動なので必ずフェースの開閉は伴いますが、意識としてはずっとスクエアのままでOKです」

フェース管理のポイント4
狙った方向に打ち出せているか

「フェース面がしっかり管理できているかどうかは、出球の結果で判断します。狙ったところに真っすぐ打ち出せているか? 右に飛べばフェースは開き気味、左に飛べばフェースはかぶり気味ということです」

Point 5
手首はタテのコックのみ
ヨコには使わない

「フェース面の管理で重要なのが手首のコック。手首はヨコに使うとヘッドもフェース面も管理できないので、手首を使うのはタテ方向だけと考えてください」

実戦感覚を養える
2つのドリル

オンプレーンな軌道が手に入れば、入射角はシャローになる。スクエアなインパクトができれば、ボールを確実にターゲットへ運べる。これが現代アイアンの打ち方だ。だが、それはあくまで理論上の話でしかないと藤田は語る。

「ボクはプレーヤーですから、実戦ではどうなのか? そこにしか興味がありません。地面のボールを打つアイアンでは、スウィングだけが問題じゃないんです。スウィングが悪くてもインパクトという物理現象が整えば、ボールは狙った方向に飛ばせます。そこで大事なのが『(地面よりも)先にボールを打つこと』と『インパクト時のフェース面の向き』です。この2つがアイアンショットの絶対条件になります。ですからストレートな軌道、スクエアなフェース面はしっかり練習しておく必要があるのです。 

そのうえで実戦に近い形で学べるドリルをいくつか考えてみました。体で打つならフォローでボールを飛ばすのが効果的です。お腹を使って打つ感覚がわかりますし、シャローな入射角にもつながります。インパクト後、右足を踏み出すドリルもおすすめ。左足にしっかり乗れれば、左軸で打てます。左軸ならボールを先に打ちやすいはずです。練習場やコースで試すことで感覚をつかみましょう」 

Drill 1
フォローだけでボールを飛ばす

「フォローで飛ばすドリルは体を使って振れないとボールを押していけません。右足前にヘッドを置き、ソールを地面に這わせながらフェースでボールを飛ばします。腹筋を使いましょう。シャローな入射角も意識できます」

Drill 2
打ったあとに右足を踏み出す

「右足を前に踏み出すドリルは左軸が身につきます。左軸であれば、ヘッドを上から入れられるので先にボールが打てます。右軸になると足は踏み出せませんし、ダフるはずです」

狙った場所に
ヘッドを落とせるようになろう

藤田が薦めるもう1つのドリルが『地面叩き』だ。狙った場所にヘッドを落とす。この単純な動きこそ究極の練習だと語る。

「結局、スウィングが良くても悪くても、狙った場所にヘッドを落とせなければ意味がありません。ボールの手前すぎればダフリになりますし、奥すぎればトップになるからです。であれば、意識した場所に正確にヘッドを落とす練習を繰り返すしかありません。イメージとしては、最下点の先の芝を削り取る感じです。ヘッドの落とし所が決まれば、ボールを先にとらえられます。どんな傾斜、どんなライでも正確に地面を叩けること。これができれば、すぐに上級者の仲間入りです。すべての要素が詰まった地面叩きは、究極のドリルと言えるでしょう」

Drill 3
地面叩き

最下点の先の芝を削るように打つ

「打つ前にボールの真横をヘッドで正確に叩く。狙った場所にヘッドを落とすことができれば、ミスショットにはなりません。この地面叩きはアプローチにも有効です」

週刊ゴルフダイジェスト2026年3月3・10日合併号より