【小田孔明のアイアン考】<後編>アイアンは振り切らない! “押し込む”意識を持ちましょう
週刊ゴルフダイジェスト
昨シーズンで第一線から退くことを宣言した小田孔明。今年からシニアツアー参戦に向けて準備を開始する彼の武器は何といってもキレッキレのアイアンショットだ。引き続きその極意を教えてもらおう。
PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/ミッションバレーGC


解説/小田孔明
おだこうめい。1978年生まれ。福岡県出身。ツアー通算8勝。2014年には賞金王に輝くなど男子ゴルフを長年けん引。「チーム孔明」では若手の育成にも力を注いでいる
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- 昨シーズンで第一線から退くことを宣言した小田孔明。今年からシニアツアー参戦に向けて準備を開始する彼の武器は何といってもキレッキレのアイアンショットだ。そこで改めてそのテクニックの神髄を教えてもらった! PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/ミッションバレーGC 解説/小田孔明 おだこうめい。1978年生まれ。福岡県出……
インパクト直後まで
利き目でボールを見続ける
小田 芯で打つにはボールへの入り方ともう1つ、アドレスでの目線が重要です。
GD 目線の高さですか?
小田 高さも大事ですがボールの見方です。ボールは利き目で見ること。これで構え方がかなり変わるし振りやすさにも繋がります。これを意外と意識していない人が多いんです。
GD まず自分の利き目を知ることが大事ですね。
小田 そうです。自分は左が利き目なので、ボールの左側面を見る感じにしています。右が効き目の人の場合は、ボールの真上から見るようなイメージで良いと思います。
GD 利き目によって見た目のアドレスも変わるということですか。
小田 そうなんです。だからアドレスはこうするべきだと決めつけるのではなく、人それぞれ利き目によって構え方は変わるということ。利き目に対して逆の構え方をしていたら、気持ち良く振れないし、芯に当たらないのは当たり前のことなんです。このとき、インパクトからフォローまで利き目でボールがあった位置を見続けることも大事なポイントです。
GD 目線の高さに関してはありますか?
小田 できるだけ近くの少し低めにしています。ボールから大体1.5メートルくらい先かな。そこに対してフェース面を合わせると目線が低くなって、スウィングであおる動きを防ぐことができます。これはヘッドを低く振り抜くための大切な準備でもあるんです。

左目が効き目=左目で横から見る
左目が利き目の人は、ボールの左側面を左目で見るようなアドレスになる。手元もあまりハンドファーストにはならない

右目が効き目=右目で上から見る
右目が効き目の人はボールを真上から見やすくなるため、ややハンドファーストが強めのアドレスになる。このとき、左肩が開きやすくなるので注意したい
Point
目線はボールの先1.5mぐらい
目線はボールから1.5mぐらい先に置く。目線が低いほうがボールを押し込みやすい

目線が高いと右足体重のあおり打ちになってダフリやトップのミスが出やすくなる

アイアンは振り切らない!
GD 芯で打つための振り方はどうすればいいですか。
小田 インパクト後にヘッドでグッとボールを押し込む意識がポイントになります。自分の場合、実はアイアンのフルショットはスリークオーター、要するに振り切らないんです。振り切る場合もありますが、基本はインパクトでボールをググッと押し込んで終わり。だからヘッドの入れ方とその後の動きを大事にしています。
GD 具体的にヘッドの入れ方について教えてください。
小田 地面にあるボールを打つので基本的にはヘッドは上から入ります。イメージはスコアラインの下2本目くらいをボールの赤道より少し下に入れる感じです。あとは、グッとボールを押し込むんですがイメージ的には、ロフトを立てながらヘッドを平行移動させる感じです。
GD 正直アマチュアにはかなり難しい技術だと思うのですが……。
小田 確かに言葉にすると難しく感じますよね。ではイメージしやすい方法として、左足に体重を乗せて最後まで頭の高さを変えないで振ってみてください。フィニッシュまで振り切ろうとすると体が起き上がって芯でとらえにくくなります。しっかり芯で打つには、打ったらグッと押し込んで終わりくらいでいいと思います。振り切らなくても芯でとらえているので番手通りの距離は出せるから安心してください。


Point 1
フォローまで頭の高さを変えない
頭の位置を変えないことは地味だが大事なこと。振り切ろうとすると体が起き上がりやすくなるが、スリークオーターなら頭の高さをキープしやすくなる効果がある

Point
右手首を変えずにボールを押し込む
インパクト以降、右手首の角度を変えずにボールを押し込む。イメージ的にはインパクトから10センチくらいヘッドを地面と水平に押し込んでいく
遊び感覚で
いろんな球を打ってみよう
GD 芯で打てるようになるための練習法はありますか。
小田 練習場で同じ球を必死で打とうとするんじゃなく、いろんな球を打って、遊び感覚で練習するのがいいと思いますよ。
GD スウィングの形にこだわり過ぎないようにということでしょうか。
小田 そうです。今回話した大半はアドレスとか打つ前の話ばかりだったでしょ。それだけ打ち方よりも打つ前の準備が大事で、それがナイスショットかミスショットかの分かれ目になるんです。
GD いろんな打ち方というと具体的にどういうことでしょうか。
小田 振り幅を変えたり、あえてゆっくり振ったりなんでもありです。大切なのは、ボールがフェースのどこに当たっているかを全身で感じることです。何も考えずにひたすら球数をこなすんじゃなく、1球1球どんな球を打とうか考えながら打つ。遊んでいるようで実は考えながら打つことで、だんだんとフェース面を意識できるようになります。こうやって遊んでいるうちに、芯に当たったか当たらなかったかって感覚的にわかってくるんです。アマチュアの方がラウンドのとき練習場のように打てないのは、練習場用の練習をしているからです。もっと遊び感覚でいろんな球を打つことで、フェース面の動きが分かってきて、どうすれば芯に当たるのかっていうことが体で感じ取れるようになるので、スウィングの迷いが少なくなってくると思いますよ!

週刊ゴルフダイジェスト2月24日号より


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