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【片岡尚之のパッティング論】<前編>「手と体が一体となって動くことが大事です」

日本オープンという大舞台で5年ぶりの優勝を成し遂げた片岡尚之は、日本ツアー屈指のパッティングの名手。片岡はどうやってラインを読み、どうやってストロークしているのか。

PHOTO/Hiroaki Arihara、Tadashi Anezaki THANKS/鎌ヶ谷CC

片岡尚之 かたおか・なおゆき。1997年生まれ。北海道出身。高校2年で北海道アマと日本ジュニアを制し、東北福祉大学4年のときにプロ転向。ツアー参戦4戦目の21年のジャパンプレーヤーズ選手権で初優勝。25年の日本オープンで2勝目を飾る。ACN所属

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日本オープンでは、難攻不落の日光CCでただ1人4日間ともオーバーパーを打たず、日本一の称号を得た。この優勝によって、日本ツアー5年間の長期シードと、マスターズ&全英オープンの切符も獲得した

手と体の一体感が
いいフィーリングを生む

GD 昨シーズンも平均パットがツアー1位でしたね。

片岡 ありがとうございます。僕は、勝負どころがグリーン上なので、パッティングだけはスタッツをいつも気にしているんですよ。

GD 片岡プロにとって、パッティングで一番大事なことは何ですか?

片岡 手を使わないことかな。体と一体感があるときは、いいフィーリングで打てます。

GD どうすれば一体感が出るんでしょうか?

片岡 背中とか肩とか胸とか、そういう大きな筋肉を意識してストロークすると一体感が出てきますよ。

GD クロスハンドで握っているのも手を使わないため?

片岡 そうですね。クロスハンドで握ると、右手を封じ込めるので、体との一体感が生まれます。

GD ということは、左手を主体にして振っている?

片岡 クロスハンドですし、左手が主体になっていると思います。左手首の角度があまり変わらないようにストロークしていますね。

Point 1
肩や胸や背中の筋肉でストロークする

「パッティングで一番大切なことは、手を使わないことです。手と体が一体になって動くほどスムーズにストロークできて、球の転がりもよくなります。手と体の一体感を出すには、背中や肩や胸の大きな筋肉を使ってストロークする意識が必要です」

Point 2
左腕を主体にストロークする

「理想は両手均等のストロークですが、クロスハンドで握るため、左肩を支点にして左腕を主体にストロークしています。このとき、気を付けるのが左手首をヒンジさせないこと。左手首が曲がると距離感が出なくなってしまいます」

Point 3
クロスハンドでグリップする

「クロスハンドは、順手で握るより右手の感覚を消せるので、右手と左手の一体感が出ます。それと、左手首を固定しやすいので、左手首をヒンジする動きを封じることができます」

Point 4
距離感は振り幅で出す

「距離感は振り幅の大きさで出しています。どこまで上げるとどのくらい転がるかという自分なりの目安を作っておくと、ラインに集中することができます」

ライン読みのポイントは?

GD 片岡プロは、勝負どころの長いパットを入れてくる印象ですが、どうやってラインを読んでいるんですか?

片岡 僕は“ここを通したら入るぞ”っていうポイントを見つけているんですよ。たとえば6メートルの上りのフックなら、ボールのスピードがゆっくりになると曲がりが大きくなりますが、そこを通ると、ちょうどいい感じでカップに向かって転がっていく、そういうポイントですね。

GD それはどのあたりにあるんでしょうか?

片岡 ボールとカップを結んだ真ん中よりもカップ寄りにあります。上りのこのパットなら、カップの2メートル手前くらいですね。

GD どうすれば見つけられますか?

片岡 ココから打てばカップインできそう、っていう距離をカップ側から探すんです。そこが、自分にとっての通過ポイントってことですね。

“ココを通せば入る”ポイントを見つける

「たとえば6メートルの上りのフックなら、ライン3分割して、カップから2メートルくらいのところに、『ココを通したら入る!』という通過ポイントを見つけます。あとは、グリーンの傾斜やスピードを計算して、そのポイントを通すためには、どの方向に打ち出せばいいかを決めています」

片岡のライン読みルーティン

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週刊ゴルフダイジェスト2026年2月24日号より