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コーチが語る木村彩子の強さの秘密は曲がらないドライバーと多彩なアプローチ 打ち方のポイントは?

2025年の富士通レディースで3年ぶりの優勝を果たした木村彩子。引き続き、コーチの南秀樹を交え、強さを支えるスウィングの秘密について探っていく。

PHOTO/Hiroaki Arihara、Hiroyuki Okazawa THANKS/高松グランドCC

南秀樹 みなみ・ひでき。1974年生まれ。香川県出身。2020年から木村彩子のコーチとして、香川を拠点にレッスン活動を展開しているほか、雑誌、テレビ、YouTubeなどで活躍中。ミナミゴルフアカデミー主宰
木村彩子 きむら・あやこ。1995年生まれ。大阪府出身。10歳からゴルフを始め、2015年プロテスト合格。20年から南秀樹に師事し、22年アース・モンダミンカップで初優勝、25年富士通レディースで2勝目を飾る。コンフェックス所属

>>前編はこちら

手が体の正面から外れない

GD 木村プロはフェアウェイキープ率も高いですよね。

 フェアウェイウッドやユーティリティはやや左足体重で打ちますが、ドライバーはセンター軸で打っています。

GD 頭を中心にして、本当にクルッと体を回転させていく感じですよね。

 木村プロは回転で打つタイプなので、体と手がシンクロして動いて、手が体の正面から外れないし、手でフェースを返すこともありません。

GD それが、高いフェアウェイキープ率の秘密ですね。

 回転で打つと、フィニッシュでピタッと静止できるんですよ。でも、調子が悪くなると、止まれなくなる。だから、フィニッシュをピタッとキメていけよ! といつも言っています。


ドライバーのポイント①
軸をブラさずその場で回転

「自分ではあまり意識していませんが、コマのようにクルッと回転して打っているとよく言われます。体重移動で打つより、回転で打つほうが私には合っているんです。スウィング軸をブラさないように振ることで、フェアウェイを狙い打つことができるんです」(木村)

ドライバーのポイント②
トップを高くオンプレーンに改造

「インサイドにトップを低く上げていましたが、高いトップにスウィング改造しました。これで、フラット気味のインサイドアウト軌道がオンプレーンになったため、ドローの曲がり幅が小さくなって、フェアウェイキープ率が上がりました」(南)

Drill
スプリットハンドでボールを打つ

「スプリットハンドで握ると、手と体の動きを同調させないとボールに当たらないので、センター軸で体の回転でスウィングする感覚をつかめます」(木村)

木村彩子のドライバースウィング

ロブショットのコツは
大きくゆったり振る

 去年はアプローチのバリエーションも増えました。木村プロは上げるアプローチが得意で、試合でもよくロブを打っていますよ。

GD ロブが得意ですか!

 とにかく音がいいんです。クラブの重さを使って、ゆったりと振っていくので、ガサッ! といういい音がします。あんな音を出せる女子プロはそういませんよ。

GD カットに振って、ボールを上げていくんですか?

 カットではなく、真っすぐ振っていきます。いまのウェッジは重心位置が低くなっているので、カットに振るとヘッドがボールの下をくぐり抜けてしまうんです。ボールを左にセットして、体の正面でインパクトして、真っすぐ高く振り抜いていきます。

ロブショットのポイント①
スタンスはスクエアでOK

「スクエアスタンスでアドレスします。オープンスタンスにして左を向くと、ヘッド軌道もカットになってしまいます。ボール位置はやや左、フェースは開きます」(木村)

ロブショットのポイント②
ハンドレイトに構えてハンドレイトで打つ

「ハンドファーストにならないようにインパクトするのが、やさしく球を上げるコツです。ハンドレイト気味に構えて、インパクトで手元をここに戻すつもりでスウィングします」(木村)

ロブショットのポイント①
目標方向に真っすぐ高く振り抜く

「ロブショットをカットに振るプロもいますが、フェースにボールを乗せて距離感を出すなら、目標方向に真っすぐ振り抜きます。大きく、ゆったり振って、ボールがフェースにちゃんと乗ったら、ガサッという重たい音がしますよ」(南)

Drill
ウェッジを2本持ってゆったりスウィング

「ロブショットでもっとも大切なことは、体の回転を使って大きくゆったり振ることです。ウェッジを2本持って素振りすると、ゆったりとスウィングする感覚がつかめます」(南)

パットのミスは
アドレスで改善できる

GD 次の優勝を目指して、今シーズンはどんなことに取り組んでいきますか?

 去年はフェアウェイウッドの技術が向上したので、今年は、『えっ、そんなの外す?』というようなショートパットのミスを減らしてもらいます。

GD パッティングはスコアに直結しますからね。

 もともとドロー打ちの木村プロは、パターもハンドダウンに構える傾向があるんです。パターにもロフトがあるので、トウを浮かせてしまうと、ほんのわずかですがフェースが左を向きます。いまはアドレスのポスチャーを重点的にチェックしています。

ショートパットのポイント
ライ角どおりに構えてストロークする

週刊ゴルフダイジェスト2026年2月17日号より