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【森守洋の適当力】<中編>「当てたい」が諸悪の根源。スウィングの形は無視して“棒を振る”が正解

KEYWORD 森守洋

2025年に3人の女子プロを復活させた森守洋コーチは「アマチュアの人は考えすぎている。“棒を振る”ことがすべて! ほかは適当でいい」というメッセージを送る。その真相をひも解いた。

TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa、Getty Images ILLUST/Hideki Kamekawa

森守洋

1977年生まれ。静岡県出身。高校でゴルフを始め卒業後に渡米。帰国後は研修生となり故・陳清波プロに師事しつつ指導者を志す。2010年、東京・三鷹市に「東京ゴルフスタジオ」を開設

言語化しすぎないほうが
スムーズに動ける

森の指導が「適当」に見えるのは、スウィングの細部を「考えすぎない」ことを重要視しているからという側面がある。なぜ「考えすぎない」ことが大事なのか、森自身に聞いた。

「本来ゴルフスウィングってとても簡単で、子どもでもできる動作だからです。Youtubeなどで子どもがすごくきれいなスウィングで球を打っているのを見たことがありませんか? なぜ子どもにできて、大人になるとできなくなるのか。

それは、子どもが難しいことを考えずにシンプルにクラブを振っているのに対して、大人は細かい形をあれこれ考えたり、ボールに『当てたい』という意識が勝ってしまっているから。本当は『正しい動きを習う』なんてことをしなくても、大人の頭にこびりついた邪念を取り除いてシンプルに『振る』ことに集中すればいい。だから考えすぎないことが大事なんです」




まずはスウィングをよくしたかったら「棒を振れ」と森は言う。スムーズに棒を振る動作ができていれば、チョロや空振りであってもそれはボールと体の距離のズレを修正するだけで済む細微な問題。なのに「当てる」ことを過剰に優先したうえ、余計な知識でグリップやらトップやら体重移動やら考え始めることで、スウィングの本質である「振る」ことのスムーズさを損なってしまうことのほうがはるかに大きな問題なのだ。

「棒を振る」動作がスウィングの本質

ゴルフスウィングの本質は、棒をスムーズにビュンと振ること。これは子供でもできる簡単な動作だが、必要以上に言語化したり形を考えることでむしろ難しくなってしまう

上手く振れない理由はこれ!
「ボールに当てたい気持ちが元凶です」

実際にボールを前にすると「当てたい」気持ちが強くなって考えすぎてしまう。いい動きをしてチョロや空振りのほうが、考えすぎてスムーズに振れないよりはるかに「正解」に近い

「この話をすると『棒を上手く振るにはどうすればいいんですか?』ってよく聞かれるんですが、それは実際に棒を振って自分の中に『この感じ』というフィーリングを養えばいいんです。動作を必要以上に言語化してしまうと、言葉に引っ張られて逆に失うものが大きい。『こじらせている』人はだいたいコレ。本当は形だってどうでもいいんです。だから僕は選手のスウィングの形を気にしません。堀さんも菅沼さんも、スウィングの形は個性的ですがとても上手に棒を振っています。それでいいんです」

唯一注意してほしいのは「真っすぐ」振ること。ゴルフレッスン的に言えばスウィングプレーンの向きということになるが、棒を振る軌道がターゲットに対して傾かずに真っすぐ振れてさえいればOK。前傾せずに振ったとき、棒=クラブが自分の肩の面とレベルに動いているかどうかが目安だ。

「棒振りのポイント」
“真っすぐ”振ること

「振る」際に唯一気をつけたいのは軌道。ターゲットに真っすぐ振ることを心がけよう。フラフープなどの「面」の向きを意識することで真っすぐ振る感覚が養われる

イメージが湧かないなら……
投げる、叩くをやってみよう!

「投げる」動作も本質は「振る」動作と同じ。とくにリリースの感覚をつかみやすいので、「振る」と平行して補助的に取り入れてみよう。

また「叩く」動作もリリースの感覚をつかみやすい。エネルギー効率が悪く飛ばない人はインパクトバッグを叩く練習も非常に効果的だという

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月刊ゴルフダイジェスト2026年3月号より