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LIV参戦! 浅地洋佑のスウィング改造<後編>動きも考え方もシンプルに! ムダをそぎ落としてミスが激減

2025年は中日クラウンズとアジアツアーのシンガポールオープンで優勝を飾り、2026年はLIVゴルフに参戦する浅地洋佑。2024年から大改造を行ったというスウィングについて、引き続き植村啓太コーチに解説してもらった。

PHOTO/Tadashi Anezaki、ARAKISHIN  THANKS/日本シリーズJTカップ、プレミアムゴルフスタジオ

浅地洋佑 あさぢようすけ。1993年生まれ。東京都出身。ツアー4勝。25年は中日クラウンズのほかシンガポールOPでも優勝。2026年からLIVゴルフに参戦する
植村啓太 うえむらけいた。1977年生まれ「K’s Island Golf Academy」主宰。浅地洋佑のほかツアープロを多数指導。体とスウィングを融合させた理論が注目されている

>>前編はこちら

体の“回転”よりも
“ねじり”を作りたい

GD 浅地選手は右ひじを伸ばすスウィング改造を一度断念したのに再びやり始めたキッカケはなんだったのでしょうか。

植村 一番はショットの良し悪しの差の大きさを感じたからです。ツアーで勝つには常に精度の高さが必要になります。洋佑の場合は右ひじの動きを排除することで、動きがシンプルになり再現性の高いショットができるようになりました。

GD 右ひじを伸ばしたまま振ると体を回転しにくそうですが。

植村 回転という意識はなくしたいんです。

GD どういうことですか?

植村 必要なのは体のねじり。アマチュアの方にも言えることですが、飛ばそうとして肩や腰を大きく回転しようとすると捻転差が作りにくくパワーが出しにくいんです。そうではなく、体幹というか簡単に言うと胴体をねじり上げるような動きを取り入れることで、よりシンプルに力強いスウィングに改造してきました。


改造前はひじが大きく曲がり極端なオーバースウィング、改造後は右ひじが伸びたコンパクトなトップになっている

【改造前】
入射角が鋭角すぎる

ダウンスウィングで強いタメのある良いスウィングに見えるが、タメの強弱がバラバラになりやすく、ヘッドの入射角も鋭角になりすぎ距離感を合わせづらかった

【改造後】
入射角が緩やかになりスピン量が適正に

ダウンスウィングで余計なタメが入らないからヘッドの入射角が一定になり、バックスピン量も安定して距離感を合わせやすくなった

Drill
バランスボールを挟んで腰の上下動を解消

表面ではなく内側のパワーを使うために必要なのが股関節を動かせるようになること。大きなボールを足の間に挟みスウィング。ただ、ボールを内ももでつぶすように内側に絞るのではなく、紙風船だと思ってつぶさないように振る

アプローチも
動きはシンプルがいい

GD アプローチも改造したとお聞きしましたが。

植村 そうですね、洋佑はアプローチもショットと同じようにひじやひざを大きく使っていました。特にアプローチではひざを柔らかく使い、いろんな球種をSW1本で打ち分けていました。もちろん悪いことではないですが精度は落ちます。それではグリーンを外したらすぐボギーになってしまい、プロの舞台では絶対に戦えません。常に上位争いができるようにするために、まず取り組んだのが下半身の動きをおとなしくさせることでした。

GD 下半身を止めて打つということでしょうか。

植村 見た目はそう見えるかもしれませんが、極端に動かすことをやめただけで固定しているわけではありません。

GD シンプルに打つ感じでしょうか。

植村 簡単に言えばパターのようなストロークでアプローチしています。以前SW1本でひざを使って打ち分けていたのを、今は動きを同じにしてクラブを替えることで打ち分けています。7番アイアンからSWまで使いますよ。だからアマチュアの方にわかってほしいのは、シンプルな動きでクラブを替えて打ち分けることがアプローチ上達の近道だということなんです。

Point 1
ひざの動きをなるべく抑える

ヘッドを上げて下ろすだけのシンプルな動きでアプローチをする浅地。ひざの余計なアクションを抑えて、体の内側の力を出すことで最小限の動きで打てるようになった

Point 2
考え方もシンプルに改造

ロブやスピンアプローチを器用に打っていた浅地だがミスも多かった。パターのように振る動きがベースになってからはミスが減り、プレッシャーに強い打ち方に進化した

パットの動きも
シンプルに

GD ちなみにパッティングも改造したんですか。

植村 改造してもらいました。以前はフェースを閉じて上げて、開いて当てるストロークをしていました。感覚が鋭いからそれで真っすぐ打てていましたが精度が悪かった。それを直すため、頭を動かさずにフェースを真っすぐ動かす、これだけやりました。練習法としては、左右それぞれ片手打ちをして最後に両手を合わせて打つ練習をしてもらっています。これは小手先でヘッドの動きを操作させないためです。片手ずつやることで体の内側にあるストローク軸を意識しやすくなり、小手先で操作せず振り子のようにストロークするためにやってもらっています。

頭を動かしてフェース面をコントロールしていた

無意識にフェースを閉じて上げていた浅地は、インパクトでフェース面を真っすぐ当てるために頭を右足方向へ傾けて打っていた。頭を動かさずストロークすることで、フェース面の動きが小さくなりミスパットが激減したという

Drill
右手・左手・両手打ちでヘッドを低く長く動かす

パッティングストロークは小さい動きなので、小手先でヘッドを動かしやすく動きの再現性が低くなりがち。そこで、体幹を意識してバランスよくストロークするため、浅地の場合は必ず片手打ちなどの練習をして手打ちにならないようにしている

週刊ゴルフダイジェスト2026年1月6・13日合併号より