【ゴルフジム】「コースに出ると“チーピン”を連発してしまいます」
ゴルフジム
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーでよく左に引っかけてしまう」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/Futako GOLF CLUB


教える人/巣山新太郎
すやましんたろう。98年生まれ。高校在学中にタイに渡り、卒業後プロ転向。2年間のタイ国内ツアー転戦を経て、帰国後にPGAティーチングプロB級を取得し、レッスン活動を開始。ゴルフが「楽しい」と思える、サプライズのあるレッスンを心がけている
<今週のお悩み>
「ドライバーでよく左に引っかけます」
田中祥さん(45歳/身長175cm/ゴルフ歴20年/ベストスコア93/平均スコア100)
インパクトに向かって長く手元を「引っ張って」しまい、結果リリースが遅れるというのは、野球経験者に多い傾向。この際、ヘッドが垂れてインから下りやすく、そうすると強烈なイン-アウトで強く左に曲がる球になる
田中 コースに出ると、いわゆる「チーピン」を連発してしまいます。
巣山 ひとつには、ダウンスウィング後半でクラブをインから下ろしすぎというのがあます。その際にハンドファーストがかなり強くなっていて、そのままほとんどリリースしないでインパクトしている感じです。イン-アウトが強すぎるので、球が左に曲がるということですね。
田中 以前、野球をやっていいたので、そのクセが抜けていないんでしょうか。
巣山 それはあると思います。バッティングはゴルフよりインパクトの体の開きが大きくて、ヘッドのリリースは抑えられ気味なので、これをゴルフでやると、いわゆる「振り遅れ」になってしまいます。

【ここが原因!】
手元を長く引っ張りすぎています
インパクトに向かって長く手元を「引っ張って」しまい、結果リリースが遅れるというのは、野球経験者に多い傾向。この際、ヘッドが垂れてインから下りやすく、そうすると強烈なイン-アウトで強く左に曲がる球になる。
ダウンスウィング後半で、ヘッドが背中側に落ちた状態になると(写真右)、イン-アウトが強くなりすぎる。手元よりもやや外から下りるイメージだと、自然なイン−イン軌道を作りやすくなる。

田中 もっと積極的にヘッドを走らせないとダメだってことですね。
巣山 そうですね、とくに右手のリリース感が大事です。右手だけでインパクトバッグを叩くことで、右手のリリースを強化できます。右手ができても、左手で手元をずっと引っ張り続けてしまうと台なし(ヘッドがリリースされない)ですから、左手だけでも叩いてみるといいでしょう。
田中 想像以上に早めにリリースをスタートさせないと、インパクトに間に合わないんですね。
巣山 普段の練習では、アイアンでハーフスウィングをして、フォローで腕とクラブが「L字」になることを意識すると、自然なリリースができますよ。
これで解決!
「右手のリリース感を強めて
ヘッドをしっかり走らせよう」
Point
右手1本で何かを強く叩く

左手や両手でも叩いてみよう
右手でヘッドをリリースする感覚がつかめたら、左手1本でも同じようにヘッドをフルリリースして打つ練習をする。最終的に両手でも同じ感覚で打てるようになればOK。

Drill
「胸の高さで水平素振り」

手元を引っ張り続けてしまうクセの矯正には水平素振りが効果的。胸の高さで素振りをすると、体の正面でヘッドが手元を追い越す感覚がつかめる。
週刊ゴルフダイジェスト2025年12月16日号より
ゴルフのお悩みを有名コーチが解決!
「ゴルフジム」応募はこちら

こちらもチェック!



レッスン
ギア
プロ・トーナメント
コース・プレー
雑誌
























