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【ゴルフジム】「ドライバーでトップやテンプラなど上下の打点ミスが多いです」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーの打点が上下にぶれる」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ザ・プレミアムバックステージ代々木

教える人/藤井誠

ふじい・まこと。58年生まれ。米軍多摩ヒルズGCで長く副支配人を務めながら、小学生向けゴルフ教室「多摩キッズ」を創設、ジュニア育成に力を入れる。現在、「ザ・プレミアムバックステージ虎ノ門」アドバイザー兼インストラクター

<今週のお悩み>
「ドライバーの打点が上下にぶれます」

伊藤直子さん(47歳/身長160cm/ゴルフ歴5年/ベストスコア92/平均スコア98)
トップが、手でクラブを担ぎ上げている形になっている(2コマ目)。ダウンスウィング以降も手を主体にして振っているため、ボールをヒットした後急激にヘッドが減速している。フィニッシュまで体を回し切る意識が欲しいところ

伊藤 ドライバーでテンプラになったり、トップしたりします。

藤井 打点が上下にぶれるということですね。伊藤さんの場合、まず左右のグリップの間隔が広すぎるというのが問題です。だから右手の親指が長く見えますよね? こうなっていると、アドレスで右肩が前に出やすくなりますし、テークバックがスタートしてからも必要以上に手を使ってしまいやすいんです。

伊藤 右手をどうすればいいですか?

藤井 親指の付け根の延長線で手首が曲がるところがありますね? 左右の手のその部分をできるだけ近づけて握るといいです。

伊藤 あ、だいぶ右手が近づきました。肩もスクエアに構えやすいです。

藤井 そうしたら、始動では末端(クラブヘッド)からなるべく遠いところを回すように意識してみてください。具体的には肋骨を回すイメージです。

手で先端を動かそうとしすぎています

トップで「両腕の三角形」が完全につぶれて、左腕が胸にぴったりくっついている。体の回転量に対して腕の運動量が多すぎるということで、この位置からダウンスウィングするとヘッド軌道は安定しにくい

伊藤 手を使わなくても、勝手にクラブが上がっていきますね。

藤井 腕と胴体を一体にして上げていくと、今までよりトップはコンパクトにしか上がりませんが、それで十分なんです。ダウンスウィングは肋骨をさっきとは逆方向に回すだけです。それでヘッド軌道は安定します。頭の中を「当てる」から「振る」にチェンジすることが大事です。

伊藤 肋骨を意識すると、今までほとんど手で振っていたのがわかります。

これで解決!
「胸郭の回転を意識して
 体全体で振り切ろう」

肋骨の一番下の部分を両手で持ち、その部分を左右に回す意識で体を回転させる。実際のスウィングでも、この部分をしっかり回すことで過度に手を使わなくなる

Point 1
左右の手首を近づけて握る

左右の手首がコックされるポイント(親指付け根の延長線上)を、できるだけ近づけて握る(写真右)。これによって両手の一体感が増すと同時に、胸の回転と手元を一体にして動かしやすくなる

Point 2
トップで不必要に手を上げない

手が体の回転と一体の(手が常に胸の前にある)状態で上げていくと、普段よりトップがコンパクトに収まる。そこからさらに手を上げて、トップを大きくしようとしないこと

Drill
肋骨の回転だけで素振りを繰り返す

胸郭を両手でつかんで回すイメージのまま、クラブを持って素振りをする。手をほとんど動かさず、胸郭(肋骨)を回すだけでスウィングの形になるのがわかる

週刊ゴルフダイジェスト2025年11月4日号より

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