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【ゴルフジム】「ドライバーが180ヤードしか飛びません。もう少し飛距離を出したいのですが…」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーの飛距離を伸ばしたい」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/江連忠ゴルフアカデミー(ETGA)東京校

教える人/岡本和也

おかもとかずや。78年生まれ。03年から江連忠に師事。TPI公認インストラクター。対面でのレッスンが「わかりやすい」と、アマチュアだけでなくプロからも定評がある。また、クラブセッティングにも精通

<今週のお悩み>
ドライバーが180ヤードしか飛びません

曽我敏さん(74歳/身長175cm/ゴルフ歴50年/ベストスコア82/平均スコア95)
ダウンスウィングに入ってからの腰と上体の回転量がほぼ同じなため、インパクトで右肩がかなり前に出てしまっている。腰を先行回転させつつ、上体、腕、クラブの順に時間差で下りてくるようにしたいところ

曽我 ドライバーでもう少し飛距離を出したいです。自分ではミート率が低いような気がしています。

岡本 曽我さんは切り返しで左腰のリードが弱いようです。これは飛距離を出すという意味でも、軌道を安定させてミート率を上げるという意味でも、少し問題があります。たとえば、左骨盤が回らないと、切り返し直後から右肩が前に出やすくなって、ヘッドが上からカットに入りやすくなります。また、手元を引っ張る力が弱くなるので、どうしても自分で早めにヘッドを返してしまいがちです。

曽我 手を返したくなるというのはわかります。

「エネルギーをうまく蓄積できていません」

切り返しは左骨盤(左腰)の動きをきっかけに下半身が先行することで、上半身との捻転差が生まれ、インパクトのパワーが蓄積する。上半身が先に動くと、蓄積できるパワーが大幅に減る

岡本 切り返した瞬間から左腰は「回し続ける」、それに対して上体はできるだけ「粘らせる」ことで、上半身と下半身の捻転差が強くなって、それがヘッドスピードを上げる原動力になります。それに、クラブがインサイドからオンプレーンに下りやすくなるので一石二鳥です。

曽我 その2つの意識は一応持ってはいるんですが、なかなか実際のスウィングに反映されません。

岡本 シャフトがぐにゃぐにゃの練習用クラブを振ったりすると、上体を残しつつ腰を回し続ける感覚がわかります。ヘッドがどこでリリースされるのかを感じながらやるといいですね。

曽我 思っていたよりリリースのタイミングはかなり「あと」ですね。

岡本 リリースが終わったら、腕と体を一緒に回していけばOKです。

これで解決!
「ダウンスウィングの
 『順番』を意識して振ろう」

軟らかいシャフトの練習器具や太いロープ、ゴムホースなど「ぐにゃぐにゃ」のものを速く振ろうとすると、自然に腰が先行回転し、上体、腕が遅れてくる感覚がわかる

手元をいつまでも振り続けない

ぐにゃぐにゃしたものをインパクト位置に合わせてピンと張るためには、タイミングよく手元を「止める」必要がある。手元をずっと動かし続けるとリリースが起こらない

Point 1
腰はずっと回し続ける

切り返しの瞬間、左腰はわずかに目標方向にスライドしそこから回転を始める。いったん回転がスタートしたらフィニッシュ手前までずっと回転させ続けることが必要

Drill
ヘッドカバーをつけたまま振る

ヘッドカバーをつけ、ヘッドが重い状態で素振りをすると、重さによってヘッドをリリースするタイミングがわかりやすい。また、リリース後にクラブ(腕)と体が一体に回るのがわかる

週刊ゴルフダイジェスト2025年10月21日号より

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