【教えて! なっち先生】Vol.23　球がつかまるようになる!　フォローの左ひじのたたみ方

2025.09.01

つかまったボールを打つには、フォロースルーで左ひじをたたむ動作が重要。頭では分かっていてもなかなか上手くできない左ひじのたたみ方について、プロゴルファー・大谷奈千代にイラストを交えて詳しく解説してもらおう!

>>前回のお話はこちら

【教えて! なっち先生】Vol.22　大型ヘッドでスライスが出やすい人へ。フェースをシャットに使うコツ
慣性モーメントが増大し、開いたフェースを戻しにくいという特性を持つ現代のドライバー。フェースローテーションを抑えて振るコツを、プロゴルファー・大谷奈千代に詳しく解説してもらおう! >>前回のお話はこちら Lesson 22フェースをシャットに使うコツ左手のグリップの握り方がスクエア系かストロン……

Lesson 23
球がつかまる!
フォローの左ひじのたたみ方

まず最初に伝えたいのは、クラブを持っているのは手ですから、ゴルフスウィング中の腕の通り道はクラブの軌道に直接影響しているということです。スウィング中、腕はひじを支点にして、正しく軌道を確保する大切な役割を果たしているんです。

今回はつかまったボールを打つために必要な正しいフォロースルーでの左ひじのたたみ方について、イラストで解説していきましょう!　

正しいフォロースルーでは左ひじが体のラインから外に出ないことが目安となります。すると、理想的なイン・トゥ・インの軌道を保つことができるようになります。　

しかし、アマチュアゴルファーの方はフォロースルーで体のラインからひじが外れてしまうことが多く、クラブの軌道が不安定になってしまうようです。　

とくに左ひじが引けてしまうエラーはチキンウィングとも呼ばれていて、お悩みの方もたくさんいらっしゃるかと思います。左ひじが引けると、理想のポジションよりも左にしか振り抜けなくなってしまい、軌道はアウトサイドインとなってしまうため注意が必要です。　

アウトサイドイン軌道になってしまうと、そのまま左に打ち出してしまうか、フェースが開いて当たった場合はスライスになってしまいます。

フォロースルーで左ひじが体のラインから外れず下を向いていると、イン・トゥ・イン軌道で振ることができる。左ひじが体のラインから外れて引けてしまうと、アウトサイドイン軌道になり、スライスの原因になる

フォローで左ひじは下を向くのが正解　

チキンウィングの原因は、インパクトからフォロースルーにかけて左ひじが下を向かず、外向きになってしまってしまうことです。これを改善するには、フォロースルーで左ひじを単体で動かすのではなく、体のターンを意識することが大切です。

インパクト以降も左わきが締まり、腕が外旋されて左ひじが下を向いた状態で体をターンさせていくと、ひじは自然とたたまれていって、正しい動作が完成します。このポジションを基準として、体のラインから左のひじが引けたり、または外に出てしまわないようにすることが重要です。