【男子ツアーNo.1の飛ばし方】<後編>「左肩を引き上げるようにして肩をタテ回転」
週刊ゴルフダイジェスト
7月末の時点でドライビングディスタンスでトップに立っているのが、今季からレギュラーツアーに参戦している22歳の内山遥人。果たしてどのようにして飛ばしているのか。引き続き話を聞いていこう。
PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/芥屋ゴルフ倶楽部


内山遥人
うちやま・はると。2003年生まれ。福岡県糸島市出身。糸島高校を卒業後、芥屋ゴルフ倶楽部で研修生となり2021年にプロテスト合格。昨年下部ツアー上位の資格で今季レギュラーツアーに参戦中。持ち味の飛距離を武器にツアー優勝を目指す
>>前編はこちら
- 7月末の時点でドライビングディスタンスでトップに立っているのが、今季からレギュラーツアーに参戦している22歳の内山遥人。果たしてどのようにして飛ばしているのか。本人を直撃した! PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/芥屋ゴルフ倶楽部 内山遥人 うちやま・はると。2003年生まれ。福岡県糸島市出身。糸島高校を卒業後、芥屋ゴルフ倶楽部で研修生となり2021年に……
体の左サイドを主役にします
――一般的にドローからフェードにすると飛距離が落ちそうですが。
内山 僕もそう思っていました。飛ぶようになったのは結果論ですが、フェードに変えてわかったことは、手先の動きじゃなく体の大きな部分を使うほうが効率良く飛ばせるということです。
――体の大きな部分とは。
内山 僕の場合は体の左サイドです。極端に言えば左腕を含めた体の左サイドをアドレスの形から何も変えずに振っているイメージなんです。だからヘッドを走らせる意識は一切ありません。
――そのためにはどうすればいいですか。
内山 右手は力が入りやすいので、コネたりして左手の動きを邪魔しないように、写真のように右手を詰めて左右の手を一体化させる感じで握っています。さらに、こうするとシャフトを長く使えて遠心力が大きくなるんです。
――まるでハンマー投げのようですね。
内山 左に踏み込んで戻る点や体を中心にしてヘッドが大きく動いている点は、ハンマー投げに近い動きなのかもしれません。インパクトで体とヘッドが引っ張り合っている感じです。手首をコネる動きがなく遠心力で振っているので、ヘッド軌道が安定し、ミート率が上がっているのも飛ぶ理由になっていると思います。
Point 1
両手を詰めて握る

右手の力みがミス動作につながることが多いため右手は添えるだけ。両手を詰めて握って左手1本で振る感覚を重視している
Point 2
左腕とクラブを一体化させて遠心力を最大に

左腕だけならムダに大きく上がらない
常にクラブが体の正面にある状態でスウィングするために、左手1本でトップを作って手元の位置を確認する。手打ちによるオーバースウィングを防止する効果もあるという

インパクト直前に
右足を踏み込む
――ハンマー投げのようにスウィングするというお話ですが、もう少し具体的にやり方を教えてもらえますか。
内山 ダウンスウィングで左足を踏み込んでいくとお伝えしましたが、インパクトの直前に今度は右足で地面を踏むように使います。するとハンマー投げみたいに、ヘッドと体が引っ張り合う反発力が使えるからヘッドが加速するんです。
――左から右に戻りながら打つ感じですよね。
内山 できれば、もう一つ味付けするなら、インパクト直前に左肩を後方の上方へ引き上げるように動かすと、フォローでさらにヘッドが加速します。
――インパクトでは右足に体重が乗る感覚ですか?
内山 右足の上で回転して振り抜いている感覚は持っています。このとき気を付けてほしいのは、体は回転しますが左肩を上に引き上げるようにタテに動かす感覚を持つといいですね。そうすると、インパクトで体が開かずスライスしにくくなります。このインパクト直前で右足に体重を移す動きと、肩のタテ回転をマスターすれば、打ち出しの高い高弾道のストレートフェードでブッ飛ばせること間違いありませんよ!
Point 1
左肩を上へ引き上げる

Point 2
肩はタテに上下させる

胸ではなく肩をタテに上下させる動きであれば、常にクラブを体の正面でさばくことができる
Point 3
ボールに当たる直前に右足重心に

ダウンスウィングで左足に加重させたものを右足側に戻しながらインパクトすることで、左右の動きが拮抗して反作用が働きヘッドが加速する
内山遥人の1Wスウィング(後方)
週刊ゴルフダイジェスト2025年8月19・26日合併号より


レッスン
ギア
プロ・トーナメント
コース・プレー
雑誌





























