【読者記者】No.1912「ドローボールが左に曲がりすぎることがある。原因は?」
読者記者がゆく
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドローボールの曲がり幅を抑えたい」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/KEN HORIO GOLF ACADEMY


読者記者No.1912 玉井誠一さん
●63歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/13年 ●ベストスコア/83 ●平均スコア/95 ●160㎝・65㎏ ●ドライバー飛距離/200ヤード
先生/勝又優美
一般企業就職後にゴルフの魅力に取りつかれ、2010年、JLPGAティーチングプロ、13年、同A級を取得。最新機器を駆使し、きめ細やかなレッスンに定評がある。「KEN HORIO GOLF ACADEMY」インストラクター

玉井さんのお悩み
「ドローボールが曲がりすぎてしまう」
持ち球はドローなので打ち出しが右になるのはいいのですが、そこから想定を超えて左に曲がることがあります。もっとドローの精度を高めたいんです。
インパクト手前で上体が右に強く傾いていて、イン‐アウト軌道が強いスウィング。球筋を安定させるなら、もう少しイン‐アウトをゆるやかにしたい
玉井 右に出たはずなのに、最終的に左に外れちゃうことが時々あるんです。
勝又 ダウンスウィングでクラブを寝かせすぎて、イン‐アウト軌道が強くなりすぎていますね。曲がりが大きいのはそのせいです。
玉井 以前よりよくなったんですが、トップでシャフトがクロスするクセがあるので、そこからイン‐アウトに持っていこうとすると、どうしても上体を右に傾けて、クラブを寝かせる感じになります。
勝又 そのときに腰が前に出て(上体が起きて)、手元を振るスペースがなくなっているので、ますますイン‐アウトにしか振れなくなっているんですね。むしろ、切り返したあとに前傾が深くなるように振れると、右に向きすぎた軌道がストレート方向に戻ってきます。最初に水平にテークバックして、前傾しながらボールを打つドリルなんかはすごく有効ですよ。

<問題点>
上体を起こして無理にインから下ろしている
大きく上げようとして、シャフトが飛球線とクロスしている(写真左)。そこから上体を起こし、クラブを寝かせることでイン‐アウト軌道を作っている
記者「下からあおる打ち方になりやすいです」
プロ「前傾を深めながら打つ意識が必要です」

上体を起こしながらダウンスウィングすると、過度なイン‐アウトになりがち。逆に、切り返し後に前傾を深め、腰の前の空間を広くすると、手元を左に振れるのでイン‐アウト軌道をゆるやかにできる。直立状態から前傾して打つドリルで、この感覚を養える
Point 1
ダウンブローのイメージでインパクト

上体を右に傾けてアッパーに振るイメージだと、イン‐アウト軌道が強くなりすぎる。上体を垂直に保ち、ダウンブローに打つイメージを持つ
Point 2
長く低くフォローを出す

フォローを低く出すことを意識すると、インパクトがダウンブローの形になる。フォローが高いと、イン‐アウトのアッパー軌道になりやすい
Drill
「水平トップ」からボールを打つ

上記のイメージを使い、実際にボールを打つ。最初はアイアンで行い慣れたらドライバーで打っても可。切り返しで、みぞおちから上を丸めるようにして前傾する
<取材後記>
手と体の一体感が出てきた
今まで、アウトサイドにクラブを放り投げるようなアッパースウィングだったので、手と体がばらばらでしたが、前傾を意識したら手と体が一体になって動く感覚になりました。
週刊ゴルフダイジェスト2025年8月19・26日合併号より


レッスン
ギア
プロ・トーナメント
コース・プレー
雑誌
























