【ゴルフジム】「スライスが多く、とくにユーティリティが苦手です」
ゴルフジム
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「全般的にスライスでとくにユーティリティが苦手」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク


教える人/濱田塁
はまだ・るい。68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修業。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスン中
<今週のお悩み>
「全般的にスライスで
とくにユーティリティが苦手です」
●村上治巳さん(52歳/身長172cm/ベストスコア92/平均スコア100)
トップでひじ、手首の曲げ角が大きく、クラブが水平な位置を越えてヘッドが垂れ下がっている(2コマ目)。このとき同時に、左手首が甲側に折れていてフェースが開いているため、インパクトまでにスクエアに戻すのが難しくなっている
村上 どのクラブでも大体スライスするんですが、とくにユーティリティが真っすぐ飛ばないし、当たらないし、で困っています。
濱田 トップでもインパクトでもフェースがオープンになっていますね。ゴルフクラブはテニスのラケットなんかと違って、シャフト軸とヘッドの重心がずれていますから、何も意識しないと勝手にフェースが開いてしまいやすいんです。なので、ヘッドの重心に負けないように、最初からフェースを閉じる方向に力をかけてグリップするほうがいいです。具体的には、左手のグリップを時計回りに回して、いわゆる「ストロンググリップ」にします。
村上 クラブの重心のことは意識したことがなかったです。
濱田 左手をストロングにすると、インパクトでフェースがスクエアに戻りやすくなりますが、それに加えて、トップで左手首を手のひら側に折る動き(掌屈)を入れられると、さらにいいです。ただしこれは少し難しいので、実際にはできなくても構いません。そういう意識が少しあるだけで、フェースはかなり開きにくくなるはずです。
クラブの重心構造をうまく生かせていません


村上 実は、私はテニスのインストラクターなんですが、これ(左手首の掌屈)はバックハンドのボレーと感覚が同じなので、何となくできそうな気がします。それに、そうすることでフェースが閉じるという理屈も理解できます。
濱田 それは普通の人にはないメリットですね。
これで解決!
「クラブの構造を理解して
フェースが開かないように振ろう」
Point 1
トップでできるだけフェースを閉じる

アドレスで左手グリップをストロングにし、テークバックではフェースが「開こうとする力」にあらがうように意識して上げていくと、トップでは左手が手のひら側に折れる形になる
Point 2
ハンドファーストの要素を入れて握る
フェースを閉じ(スクエアにし)、シャフトを目標方向に傾けると、左手の位置は左太もも付近になる(写真上)。この位置に右手を合わせて構えると、ハンドファーストインパクトを再現しやすい

Drill
ハンドファーストから巻き戻して打つ

アドレスであえてハンドファーストの形に構え、そこから巻き戻してテークバックすると、トップまでフェースクローズの状態を維持しやすく、インパクトもスクエアに戻りやすい
週刊ゴルフダイジェスト2025年8月19・26日合併号より
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