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【ゴルフジム】「1メートルくらいのショートパットを外してしまうことが多いんです」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「短いパットをよく外してしまう」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク

教える人/濱田塁

はまだるい。68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修業。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスン中

<今週のお悩み>
「1メートルくらいの
ショートパットをよく外します」

●橘田浩一さん(60歳/ゴルフ歴24年/ベストスコア83/平均スコア93)
ストロークに大きな問題点があるわけではないが、腕と体との一体感がやや弱い。また、ショートパットでカップの左右に外してしまう場合は、ストロークの問題というより、フェースの向きを含めたセットアップの問題である可能性が高い

橘田 1メートルくらいのパットを外してしまうことが多いんです。

濱田 タッチのミスと、左右に外すミスだとどっちが多いですか?

橘田 ほとんどが左右のミスですね。

濱田 そうすると、おそらくセットアップがちゃんとできていないというのが、一番の原因だと思います。見たところ、橘田さんの場合は少し右を向いて構える傾向がありそうです。

橘田 それは指摘されたことがあります。

濱田 それと少し重心が高いですね。ショートパットはもう少し重心を下げつつ、前傾も深くして、上体と腕がひとつのパーツになるようなイメージで構えるほうがいいです。松山英樹プロのアドレスが参考になるかもしれません。

橘田 ひじがわきにくっつく感じですか?

濱田 とくに右ひじですね。パッティングは右手が主体になりますから、右ひじを右わきに密着させて、体幹の力も使って打つのがいいです。右手1本でボールを打つと、この感覚がわかると思います。

姿勢を起こし、重心を高くして構えると、ロングパットでラインが見やすいというメリットがあるが、ショートパットの場合は先端の繊細なコントロールが失われる可能性がある。ややかがんで重心を低くするほうが、ショートパットの安定感は高まる

橘田 今までは、腕と体幹がばらばらに動いていたのがよくわかります。

濱田 橘田さんはストローク自体に大きな問題があるわけではないんですが、「フォワードプレス」を入れたほうがよりスムーズに動けると思います。両わきを締めたまま、手元を目標方向に送ってください。

橘田 確かに、これだと動きやすいです。

 

これで解決!
「前傾を深くし、右腕と右わきを
 密着させてストロークしよう」

右手一本でボールを打つ

パッティングは右手が主体。右手1本でストロークすることで、体幹と右腕のコネクション感覚を強化することができる。右ひじを、終始右わきに密着させてストロークするパターは右手全部の指を使う

Point 1
前傾を深くし右ひじを体につける

両ひじが適度に曲がり、両わき腹にしっかりと密着した状態になるまで前傾を深くしていく(写真)。腕の動きと体幹の回転が一体となることで、ショートパットの小さいストロークでもヘッドがぶれにくくなる

Point 2
パターは右手全部の指を使う

パッティングの際に「逆オーバーラッピング」を採用するのは、右手の5本指全部を使ってパターを操作したいから(写真左)。通常のオーバーラッピングは握る指が1本少ない(写真右)

Point 3
「 利き目」と同じ手でボールを置く

右目が利き目の場合は右手、左目が利き目の場合は左手でボールをセットするほうが、カップに対して真っすぐなラインをイメージしやすくなる

Drill 1
始動前に手元を目標方向に送る

いわゆる「フォワードプレス」を始動前に入れることで、テークバック動作がスムーズになり、腕と体幹の一体感を保ったままストロークしやすくなる。練習ではやや大げさにやるのがいい

週刊ゴルフダイジェスト2025年8月12日号より

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