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【飛び女に聞いたHSアップ術】#3「“背中”を意識して回しています」

月刊ゴルフダイジェスト
2025.07.29
KEYWORD ヘッドスピードアップ大和田紗羅捻転飛距離アップ

JLPGAティーチングプロA級の資格を持ち、250ヤード以上飛ばす3名に、ヘッドスピードアップのコツについて聞いた。

TEXT／Daisei Sugawara　PHOTO／Takanori Miki、Hiroaki Arihara　THANKS／千葉国際CC【PGM】、木更津GC

大和田紗羅

おおわだ・さら。“とにかく飛ばしたい!”とレッスンを受けに来るお客さんが多いことから、全力で飛ばせるお手伝いをすることがモットー。「まずは基本をレッスンしてから、私にしかできない飛ばしの極意を教えます!」 インスタ ＠sara_owada

背中を使う
意識を持とう

前出の2人と同様、JLPGAのティーチングA級の資格を持ち、ドラコンプロとしても活躍する大和田紗羅プロ。『とにかく飛ばしたいんです!』とレッスンを受けに来る人が多く、“飛ばし”に特化して教えることも多いとのこと。290ヤードの平均飛距離もさることながら、最長飛距離は342ヤード!　そんな大和田プロがアマチュアを見ていて思うことは、捻転差が足りていないこと。具体的には“背中”の使い方が関係していると言う。

「体を大きく使えていなくて、スウィングアークが小さい人が多いです。トップからボールまでの距離が短くなるのでスピードが出せないんですね。ただ、大きく上げてもらうと、右にスライドするだけの人が多く、軸がズレて捻転差が生まれない。背中を意識して回すとトップで上下の捻転差を作ることができるんですよ」

背中を意識すると……

アークが大きくなる

上半身が深くねじれると、体から遠いところにクラブを持ってこられるようになり、トップからインパクトまでの距離がとれる。そのため、ヘッドを加速させてスウィングできる。背中を意識せず浅い捻転だとカット軌道になりやすい

捻転差が大きくなる

背中でテークバックできると、トップでの上下の捻転差が大きくなるので、切り返しで引き合いが生まれヘッドスピードが上がりやすい。上半身と下半身の捻転差がないと同時に動くため速く振れない


紗羅’s 290Yスウィング

左腕で上げられれば
背中が動いてくる　

テークバックで“右上”に意識を向けると背中で上げられると大和田プロ。

「遠くに上げる意識を持つと背中で上げやすいです。具体的なイメージは右上に物があると仮定しそれをヘッドで叩く感覚。すると、ヘッドが遠くを通り背中が大きく動くので捻転差ができるんです。体が硬くてもこの動きを意識すると動ける範囲での最大のねじれが生まれますし、続けることで捻転差も上がってきます」

右上にある物をヘッドで叩くイメージ

背中を使って上げやすくするために、右上の物をヘッドで叩くイメージで振り上げると、大きく背中が動きやすい。右上に意識を持って振り上げると、ヘッドも遠くに上げられてスピードも出せるようになる

Point 1
右腕ではなく左腕で上げる意識を持つ

腕を振り上げるときに左腕意識で上げると、背中が動く感覚がつかみやすい。右腕で上げようとすると手だけで上げられるので、体が使えない。左手1本でトップまでの動きを繰り返すのも効果的

Point 2
背中が目標を向くくらい回す

目標方向に背中がしっかり見えるくらい捻転させたい。「捻転差が作れていると思っていても、手上げになって背中が回っていない人が多いので、トップでの背中の向きもチェックしてください」

Drill 1
ボディスウィングで背中を素早く入れ替える

背中の可動域を増やしスムーズに動かせるようにするためにオススメなのが背中を左右に入れ替えるシャドースウィング。両手を胸にあてがい、素早いリズムで背中を入れ替える

Drill 2
トップまで2回振り上げ、3度目に打つ

打つ前に勢いよくトップまで2回振り上げアドレスに戻し、3回振り上げたタイミングでそのまま球を打つ。2回トップまで振り上げることで、背中が動きやすくなり大きな捻転差が身に付く

月刊ゴルフダイジェスト2025年9月号より

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