【ゴルフジム】「ユーティリティが苦手で、トップのミスが多いんです」
ゴルフジム
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ユーティリティがトップしやすい」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ユニオンゴルフ


教える人/橋爪力
はしづめ・ちから。71年生まれ、千葉県出身。02年、プロ入会。ショートゲームが得意で、アプローチの指導の上手さには定評がある。千葉県の「ユニオンゴルフクラブ」を中心にレッスンを行う
<今週のお悩み>
「ユーティリティが
どうしてもトップします」
●城野楽くん(11歳/身長139cm/ゴルフ歴2年/ベストスコア129/平均スコア138)
スタンス幅がドライバー並みに広く、そのためトップも大きい(1~2コマ目)。ユーティリティを含む地面から打つクラブは、もう少しトップをコンパクトにして、左への体重移動を多めにするほうがコンスタントに当たりやすい
城野 ユーティリティが苦手で、トップが多いです。
橋爪 アドレスでちょっとスタンス幅が広すぎますね。多分、ドライバーと同じくらいのスタンスになっていると思うけど、もう少し狭くして、ちょっとだけボールに近づいてみようか。
城野 このくらいですか?
橋爪 そうそう、目安としてドライバーよりは狭く、7番アイアンよりは広いくらいがちょうどいいと思います。スタンスを狭くすると、ドライバーみたいにトップを大きく上げられなくなるから、切り返しで左に乗っていきやすくなるよね? 今までは左に乗り切れなくて、右に体重が残ってインパクトする感じになりやすかったから、ヘッドがボールに届いていなかったんだけど、しっかり左に乗れればちゃんとボールに届くようになりますよ。
城野 しっかり当たるようになってきました!
ヘッドがボールに届いていません

橋爪 ヘッドがボールに届くようになったら、そこからもう1段階、ボールを押し込む感じで打てると、もっと飛距離も出ると思います。フォローで両腕(前腕)の間の感覚をキュッと締める感じにできるかな?
城野 ちょっと難しいです。
橋爪 ヘッドカバーなんかを両腕で挟んで、ハーフスウィングくらいで素振りをすると、感覚がつかめると思います。
城野 今までより、フォローでヘッドが大きく出るようになった感じがします。
橋爪 トップは小さめで、フォローを大きく出すと、ミート率は上がるんです。
これで解決!
「トップをコンパクトにして
しっかりと左に乗って打とう」

Point 1
ボールに少し近づいて立つ

スタンス幅を狭くすると同時に、ボールに少し近づいて立つ。クラブの軌道がアップライトになり、遠心力でヘッドが地面から浮き上がるのを抑えられる。また、アイアンと同じ感覚でボールを上からとらえやすくなる
Point 2
インパクトで右の尻を押し込む

切り返しで左サイドに踏み込んだら、インパクトまで右の尻を押し込んでいくようなイメージで腰を回すと、強いボールになる。右尻を押せないと、左腰が引けやすい
Drill
ヘッドカバーを両腕で挟んで素振り

左右の前腕の間にヘッドカバーなどを挟んで、ハーフスウィングくらいの大きさで素振りをする。フォローで両腕を締めて、ヘッドを大きく前に振り出す感覚がわかる
週刊ゴルフダイジェスト2025年7月29日号より
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