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【読者記者】No.1909「アイアンの飛距離が出ない。もう少し飛べばラクになるのですが…」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンの飛距離が足りない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/Ken Horio Golf Academy

読者記者No.1909 秋山友里さん

●ゴルフ歴/14年 ●ベストスコア/81 ●平均スコア/93 ●169㎝・67㎏ ●ドライバー飛距離/170ヤード

先生/勝又優美

一般企業就職後にゴルフの魅力に取りつかれ、2010年、JLPGAティーチングプロ、13年、同A級を取得。最新機器を駆使し、きめ細やかなレッスンに定評がある。「Ken Horio Golf Academy」インストラクター

秋山さんのお悩み
「アイアンの飛距離が足りない」


もう少しヘッドスピードが速ければアイアンが楽なんじゃないかと思います。現状だと、グリーンを狙うのがいつも大変なんです。


大きく体を使って振れているが、インパクトで手元が遅れていてロフトが増えているので、その分飛距離をロスしている

秋山 アイアンで距離を出すのが難しくて……。

勝又 トップで手が頭の後ろにあるのが気になりますね。ちょっと深く上がりすぎていて、下ろすのに苦労している感じです。それでアーリーリリースになって、インパクトが「ハンドレイト」になっています。

秋山 ロフトが寝て当たってしまっているんですね。

勝又 そうですね。秋山さんはほとんどノーコックでバックスウィングを上げていますが、逆にアーリーコックで、サッとヘッドを上げてそこから手を上げるんじゃなくて、お腹をグッと回してトップを作ってみてください。

秋山 お腹がすごくきついです。

勝又 でも、それだと切り返しで、お腹(体)から動きやすいですよね。そうすると勝手に手元が引っ張られて下りてきて、ハンドファーストに当てやすくなります。

<問題点>
ロフトが寝て当たっている

トップでの手の位置が悪かったり、ダウンスウィングの順番が正しくなかったりすると、手元が遅れ、ロフトが寝て飛距離が出にくくなる

記者「思っているより高い球になっちゃいます」
プロ「ロフトを立てて当てることが先決です」

ハーフウェイダウン(クラブが概ね地面と平行)では、体(腰)が先行回転することにより手元が引っ張られて、その後にヘッドがついてくる形になっている必要がある。この形を経由することでインパクトは自然にハンドファースト(ロフトが立った状態)になる

Point 1
テークバックでお腹を回す

トップまで手を「上げよう」とすると、手の位置が深くなり(頭の後ろに回り)すぎる。腹を回すことを意識すると、手が不必要に上がりすぎない

Point 2
テークバックで早めにコックを終わらせる

トップは、切り返しで左足を踏み込んだときに、それにつられてすぐに胴体が巻き戻るように、十分に腹部をねじっておく必要がある。手の動きに神経を使うほど、胴体は回りづらくなるので、テークバックではできるだけ早くコックを終えておくほうがいい

ノーコックで上げるとトップがルーズになりやすい

ノーコックで上げるほど、最後まで手を上げ続けてしまう。また、最後にコックするときのヘッドの重さで、手が必要以上に深く入ってしまう

Drill
ダウンスウィングを何度か繰り返して打つ

十分に捻転したゆるみのないトップから、左腰を回して切り返す動作を数回繰り返し、最後にボールを打つ。体に引っ張られて腕が下りる感覚が身に付く

<取材後記>
お腹で打ってる感覚、初めて! 
コックを早めに入れてお腹をねじるというのがきつかったですが、トップがコンパクトになったのにインパクトは強くなってびっくり。手じゃなくて、お腹で打っている感覚でした。

月刊ゴルフダイジェスト2025年8月号より