【読者記者】No.1910「始めて4カ月。コースに出ると、ドライバーが全然当たりません!」
読者記者がゆく
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーが芯に当たらない」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ユニオンゴルフクラブ


読者記者No.1910 菊山直樹さん
●39歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/4カ月 ●ベストスコア/ハーフ74(ハーフ) ●平均スコア/ハーフ78 ●168㎝・68㎏
先生/橋爪力
71年生まれ、千葉県出身。02年、プロ入会。ショートゲームが得意で、アプローチの指導の上手さには定評がある。千葉県の「ユニオンゴルフクラブ」を中心にレッスンを行う

菊山さんのお悩み
「ドライバーが芯に当たらない」
フルセットを揃えてラウンドに出たらドライバーがとにかく当たらなくて、当たったと思ったら右OBという感じでした。どうしたら安定して当たりますか?
アドレスで両腕が棒のように突っ張っている(1コマ目)。まずは右ひじが少し曲がるくらい、余裕を持った構えにしたいところ
菊山 ドライバーが全然で……。
橋爪 まず、ボールから離れて立ちすぎているのがよくないです。グリップエンドとお腹のすき間が、「こぶし1個分」になるくらいまで近づいて構えてみてください。
菊山 すごく近い! でも、このほうが確かに当たりやすいです。
橋爪 構えが整ったら、次はヘッドを走らせてボールをつかまえる動きを覚えましょう。といってもやることは簡単で、ボールに当たる瞬間にスウィングを止めるだけです。それで何球かボールを打ってみてください。
菊山 えっ! ボールがフックしました。
橋爪 ダウンスウィングでヘッドには遠心力がかかっていますから、手元側が急に止まるとヘッドが勝手に走るんですね。ボールがつかまる感覚がわかったら、次は体を大きく回すことを意識すると、だんだん球筋が真っすぐになります。

<問題点>
ボールから離れて立ちすぎている
ボールから離れすぎていて、両腕がぴんと伸びてしまっている。また、グリップエンドと体とのすき間が大きく、腕と体との一体感が形成できていない

<対処法>
グリップエンドがこぶし1個分体から離れるくらい近づく
記者「先っぽに当たって右に飛ぶことが多いです」
プロ「ボールとの距離を意識して構えましょう」

インパクトで手元を急に止める。
ヘッドが走る感覚がわかってきた!

Point 1
つかまる動きを覚えたら次は体を回す

ヘッドを走らせるコツをつかむと、フルショットで球が左に飛ぶようになる。その場合、早めに腹を目標方向に回すとつかまりと相殺されて、最終的に真っすぐ飛ばせるようになる
Point 2
インパクトしたら右肩を一気に回し切る

ダウンスウィングで腹を目標に向ける動きで、左への体重移動もスムーズになる。インパクト後は右肩を一気に回してバランスよく立つ
Drill 1
インパクトで手元を止める

当たった瞬間に手元を止めることを意識してボールを打つ。しっかり止めたつもりでも、ヘッドは惰性でかなりの距離を移動する
Drill 2
ぐにゃぐにゃの棒を体に巻き付くように振る

軟らかいゴム製の練習器具(ロープやゴムホースなどでも可)を連続で振る。体が先に動いて(回転して)、その後で腕が動くと器具が体に巻き付くように振れる。クラブも同じ感覚で振る
<取材後記>
最後はお腹だけの意識になった
インパクトでヘッドを止めるドリルでフックが出たのは衝撃的でした。いろいろ教わったら動きがぎこちなくなったのですが、「お腹を回す」ことに集中したらスムーズに振れました。
月刊ゴルフダイジェスト2025年8月号より


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