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【読者記者】No.1908「クラブが長くなると当たらなくなる。短い番手と何が違う?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「長いクラブになると当たらなくなる」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/アワーズゴルフスクール

読者記者No.1908 富田さん

●28歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/3カ月 ●ベストスコア/136 ●平均スコア/136 ●191㎝・92㎏ ●ドライバー飛距離/200ヤード

先生/鈴木慶樹

75年生まれ。29歳からレッスン活動を開始し、延べ7000人以上に2万回以上のレッスンを実施。21年、「アワーズゴルフスクール」設立。「うまく打てる喜びを理解してもらいたい」という理念でレッスン中

富田さんのお悩み
「長いクラブになると当たらなくなる」


つい最近コースデビューしたのですがユーティリティくらいになると途端に当たらなくなってしまいます。短いクラブと何が違うんでしょうか?


アドレスで腕が「長く」見えるのは、手元を前に出して構えているから。実際にスウィングするときより腕が遠くなるので、ボールに当たりにくい

富田 長いクラブが当たりません。

鈴木 手の位置を前に出しすぎているのがよくないですね。短いクラブも長いクラブも、アドレスで「両腕が真下に垂れ下がるくらい」というのをひとつの目安にするといいでしょう。手の近さ(=ボールとの距離)を整えたら、斜めの振り子をイメージして振ります。振り子の最下点でいつもヘッドが地面をこするようにしましょう。

富田 ちゃんと当たるし、ヘッドが返る感じもします。

<問題点>
長いクラブで手を前に出しすぎる

最初に長いクラブを構えてボール位置を決め、次に同じ足の位置で短いクラブを構える。長いクラブで手が前に出る人は、まったく当たりそうにないほどボールが遠くなる

記者「アイアンと感覚が全然変わっちゃいます」
プロ「手元を前に出して構えすぎなんです」

長いクラブほど手を前に出して構えがちなので( 写真1)、腕がだらりと真下に垂れ下がる位置に一旦、引き戻し(写真2)、その後で自分が前に出てヘッドをボールのところまで持っていく(写真3)。これでデザインされた通りのライ角でクラブを振る準備が整う

最下点をイメージしてボールを打つ。
コンスタントに当たるようになってきた!

ボールやゴムティーなどを使って、スウィングの最下点となる位置に「ゲート」を作り、そこでヘッドが地面をこするように何度も素振りを繰り返す。コンスタントに地面をこすれるようになったら、その位置にボールを置けば自然に当たるようになる

Point
グリップエンドがターゲットラインを指すように下ろす

ライ角よりアップライトに振るとフェースの返る力が弱まる。切り返しでグリップエンドが飛球線を指すと、概ねライ角通りに下ろせる


<取材後記>
「何となく」で構えを決めていた
アドレスの手の位置を直しただけで当たる確率が格段にアップしました。構えの大事さを痛感しました。「なんとなく」で構えていたら、当たるものも当たらなくなるんですね。

月刊ゴルフダイジェスト2025年7月号より