【読者記者】No.1906「右手が強いからか、アイアンで引っかけるミスが多いです」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンが引っかかる」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/学芸大ゴルフスタジオ


読者記者No.1906 野尻拓さん
●29歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/4年 ●ベストスコア/77 ●平均スコア/83 ●167㎝・60㎏ ●ドライバー飛距離/250ヤード
先生/櫻井寿哉
98年生まれ、三重県出身。10歳からゴルフを始め、高校卒業後にツアーキャディを務める傍らレッスン活動を開始。23年、PGAティーチングプロA級取得。現在まで延べ1500名以上を指導。「学芸大ゴルフスタジオ」コーチ

野尻さんのお悩み
「アイアンが引っかかる」
アイスホッケーをやっていて右手で押し込む動きが強いからか引っかけが多く出ます。それを嫌がると薄い当たりで右に飛びます。
トップから右手で操作する感覚が強く出ているスウィング。右手を使うこと自体は悪い動きではないが、もう少しクラブ自体の挙動に任せる感覚が欲しい
野尻 右手が強すぎるからなのか、クラブを「引いて」使う感覚がなかなか出ないんです。
櫻井 そのためには、もう少しクラブの重さを感じられる右手首の使い方が必要ですね。右手だけでテークバックして、トップでヘッドの重さをギリギリ支えられるくらいにグリップ圧を弱めてみてください。そうすると、今までとは右手首のヒンジの仕方(曲げ方)が変わるのがわかりますか?
野尻 ヘッドの重さがかかるので、手の甲側に折れる度合いが増えますね。というより、今まではこんなにヘッドの重さを感じなかった。
櫻井 右手を強く握り込むと、シャフトが倒れないのでヘッドの重さを感じにくくなるんです。そうやって、ヘッドの重さを意識しながら右手1本で素振りをしたり、ボールを打ったりすることで、だんだんクラブを「引いて」使えるようになってくるはずです。

<問題点>
トップで右手を強く握り込んでいる
右手のグリップ圧が強すぎると、トップで右手首の背屈(手の甲側に折れる動き)が起こらず、ダウンスウィングでクラブが立ちすぎる原因になる
記者「地面にヘッドがガンッと当たります」
プロ「右手のヒンジの仕方が間違っています」

右手1本で素振りを繰り返す。
ヘッドの重さを使えるようになってきた!

Point
手元よりヘッドを常に上にする

<取材後記>
ヘッドが円を描く理屈がわかった
動画を撮って自分のスウィングを見ると、ヘッドの円がきれいじゃないと感じていましたが、その理由がわかりませんでした。取材後は、「右腕だったんだ!」とわかった感じがします。
月刊ゴルフダイジェスト2025年7月号より