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【ゴルフジム】「アイアンでトップしたり先っぽに当たることが多いです」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンでトップしたり先っぽに当たることが多い」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/Lounge Range 広尾天現寺

教える人/奥山ゆうし

おくやまゆうし。83年生まれ、埼玉県出身。日本大学ゴルフ部を経て、07年、プロ転向。11年、茨城県オープン優勝。東京都内を中心に、複数のスタジオでレッスン中

<今週のお悩み>
「アイアンでトップしたり
先っぽに当たることが多いです」

●大庭好夫さん(42歳/175cm/ゴルフ歴1年6カ月/ベストスコア110/平均スコア120)
インパクト以降に手を急激に引き上げる動作が見られる(4コマ目)。本来の最下点にヘッドが下がり切る前に、無理やりクラブを持ち上げていることになるので、トップになりやすい。また、手元を上げるとトウが下がるので、先にも当たりやすい

大庭 トップが多いです。最初、父に教わったときに「地面を掘るな」的なことを言われて……。それで、ちょっと“地面恐怖症”みたいな感じはあります。

奥山 それがスウィングにも出ています。本来ならインパクトの後にヘッドが最下点を通過するんですが、その前に無理やりクラブを持ち上げるような動きがありますね。

大庭 その自覚はあるんですが、直せないんです。

奥山 正しいインパクトの形を脳にインプットして、スウィングの中でそれを再現するという作業が必要です。たとえば、最初に理想的なインパクトの形を作ってみて、そこから巻き戻してボールを打つドリルなんかはすごく効果的です。

アイアンの場合、ダフリのほうがトップより結果に対するダメージが大きい。そのため、絶対にダフリだけは回避しようとして、インパクトで手元を前(目標方向)に出したり、持ち上げたりする人は少なくない。しかし、それだと理想的なインパクトの形にはならない

大庭 確かに、これだと手元が上がりづらいです。

奥山 手元だけじゃなくて、体自体もあまり上下動させないほうがいいので、体のどこか1点を意識して、そこの高さを変えないようにスウィングしてみてください。首の付け根のあたりを意識するのが、一番やりやすいかもしれません。

大庭 フォローがしっかり出る感じがしますね。今までは体が起き上がって、この部分が「省略」されていたことがわかります。

奥山 もうひとつ気になるのが、ダウンスウィングで右足をぐるんと回す力が強すぎることです。これはボールを打つ練習では直りにくいので、クラブを持たずに右足をベタ足で振るシャドースウィングを、普段からやるようにしてください。

これで解決!
「理想のインパクトから
 逆算してスウィングしよう」

最初にインパクトの形を作り、そこからハーフスウィングのトップくらいまで上げ、またインパクトの形に戻る、という動作を数回繰り返す。最後にフルスウィングのトップまで上げてボールを打つと、理想的なインパクトを再現しやすい

Point 1
ダウンスウィングで胸を先行させない

切り返しでは胸の面を飛球線後方に向けたまま下半身(腰)を回す。これにより、上半身が目標方向にスライドするのを防ぐことができ、適切にリリースを行わないとボールに「届かない」状況ができる。上体が突っ込むと、手元を前に出しても何とか当たってしまう

Point 2
首の付け根の高さを変えずに振る

ダウンスウィングからフォローにかけて、首の付け根の高さが変わらないように意識して振る。インパクト前後の体の上下動を少なくすることで、ヘッドが正確にボールに届きやすくなる

Drill
右足を回さずにシャドースウィング

ダウンスウィングで右足を強く回す(右足かかとが早く上がる)と、上体が目標方向に突っ込みやすい。右足を最後までベタ足で振るイメージでシャドースウィングすると、このクセを矯正できる

週刊ゴルフダイジェスト2025年7月8日号より

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