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【ゴルフジム】「頑張って振っているつもりなのですが、なかなかヘッドスピードが上がりません」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「気持ちよく振り切れない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/DHスタジオ世田谷 ゴルフ&ボディケア

教える人/白石尚子

しらいし・なおこ。福岡県出身。高校卒業後、静岡県のゴルフ場で研修生となり、04年プロ入会。スウィングの問題点を的確に指摘し、やさしい表現で指導する。東京・世田谷区の「DHスタジオ世田谷」をはじめ、埼玉県近郊、静岡県沼津市などでレッスン中

<今週のお悩み>
「気持ちよく振り切れません」

●上田雅美さん ゴルフ歴/9年 ベストスコア/108 平均スコア/113
アドレスで手元が体から離れているため、手元の動きと体の動きが連動しづらい。インパクトゾーンで手元をずっと目標方向に向かって「振り続けて」しまうため、自分で思うほどヘッドが走らないスウィングになっている

上田  頑張って振ってもなかなかスピードが上がらないし、芯にも当たりづらいです。

白石 アドレスでちょっと手が「遠い」ですね。それだとインパクトでボールに力が伝わりづらいんです。両腕がだらんと垂れ下がった状態を作って、そこでグリップを握るようにしてみてください。グリップエンドとお腹の間に、こぶしが1個くらい入るのが目安ですね。

上田 手が近くなった分、体(腰)を早めに回さないとスペースがなくてうまく振れませんね。

白石 たとえば、トップで上半身はそのままにしておいて、まず左足を踏むと体が先に回って、手を振るスペースが確保できます。ただし、インパクトを過ぎても手を振り続けてしまうと、ヘッドは逆に走らなくなりますから、手元が目標方向に流れすぎないように注意してください。

上田 手を「振らない」でインパクトするというのは、ちょっと感覚がつかみづらいです。

白石 では、インパクトの位置で私が手元を固定しますから、フォロー方向に体を回してみてください。どうですか?

上田 あ、なるほど。手よりも体のほうを意識するほうが簡単ですね。

白石 それと、ボールを打ったらなるべく早く左ひじをたたむようにすると、最後までスピードを落とさずに振り切れます。

上田 気持ちよく振れて、芯にも当たりますね。

「ヘッドに力が伝わっていません」

グリップエンドから下腹部までの距離は、概ね「こぶし1個分」が目安。それ以上離れていると(写真ではこぶし2個程度)、手元が体の回転とは別々に動いてしまいやすく、体の力を効率よくヘッドに伝えるのが難しくなる

前傾してアドレスの姿勢を作る際に、両腕の力を完全に抜き、重力で真下にだらりと垂れ下がった状態を作る。その時の手元の位置をできるだけ変えないようにクラブを握ると、手元と体との距離が適切になる

これで解決!
「手を振ることを考えるより
 まずは体をしっかり回そう」

Point 1
インパクトで手元を遅くする

インパクトでは手元を振り続けるより、むしろ「止める」感覚のほうが先端を速く振れる。手元が目標方向に流れるほど、逆にヘッドは遅くなる

Point 2
フォローでは素早く左ひじをたたむ

インパクト後、長く両ひじを伸ばしたままだと、思ったほどヘッドは速くならない。ボールをヒットしたらすぐ左ひじをたたみながら体を回転させることで、フィニッシュまで鋭く

Drill 1
インパクトで手元を押さえてもらう

アドレスの位置で誰かに手元を固定してもらい(写真)、その状態でインパクトをイメージして体(腰)を回す。体が先行回転して、その力が手元、ヘッドと伝わる感覚がつかめる

Drill 2
クラブを逆さに持って全力で振る

ドライバーのヘッド側を持って、できるだけ速いスピードで振る。手元をいつまでも振らずに、インパクトを過ぎたらすぐ左ひじをたたむようにすると速く振れることがわかる

週刊ゴルフダイジェスト2025年6月17日号より

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