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【教えて! なっち先生】Vol.12 体重を“右股関節に乗せる”ってどういうこと? カンタンに体感できる練習法をご紹介!

ボールをつかまえて遠くへ飛ばすためには「バックスウィングで右股間節にしっかり体重を乗せることが大切ですよ」と言うのはプロゴルファー・大谷奈千代。正しく右股関節に乗るための練習法、そしてチェック法を教えてもらおう!

>>前回のお話はこちら


Lesson 12
「右股関節に乗る」が体感できる
カンタン練習法


ドライバーでボールを遠くに飛ばしたい! そのためには、つかまった強いボールを打ちたいものですよね。しかし、精いっぱいスウィングしてもバックスウィングで右の腰が引けてしまうと、体重が右に乗り切らなくなってしまいます。 

こうなってしまうと、スウィング中に右のスペースが保てなくなるので、ダウンスウィングでクラブがアウトサイドから下りてカット軌道になってしまい、ボールをつかまえることができなくなってしまいます。

ボールを遠くに飛ばすためには、バックスウィングのときに右の股関節にしっかり乗っていくことが大切です。 もし、トップの位置で右の股関節が後ろに引けてしまうと、股関節のパワーを効率よく使うことができなくなってしまいます。とはいえ、なかなか1人では気付きにくいのがスウィング作りの難しいところですよね。


股関節で生み出したパワーをボールに伝える 

そんなときは、ドライバーのシャフトを物差しにして、バックスウィングで右の股関節に乗れているかどうか簡単に確認することができます(このチェックは鏡の前でやったり、スマホで撮影するとわかりやすいですよ!)。 

それでは早速チェック開始です! 腰のラインにシャフトを当てて、いつも通りバックスウィングして止まってください。この止まったときのシャフトのラインが右ひざの内側にきているか、ひざの真上にあるかが評価の目安になります。

イラスト1のAのように、シャフトラインが右ひざの内側にあった方は残念! バックスウィングで腰が引けた状態になっています。現状のバックスウィングでは右の股関節に乗れていません。 

【イラスト1】腰のラインにシャフトを当て、バックスウィングをするつもりで体を回そう。回し切った際に正面から見て、シャフトが右ひざより内側にかかっているのはNG(A)。正しくはBのように右ひざより外側、あるいは真上にシャフトが位置する

正しい状態はシャフトのラインがイラスト1のBのように、右ひざの真上にあること。このポジションでバックスウィングができると、体重が右の股関節に乗れるので、しっかり右への体重移動を行うことができるようになります。こうすることで、股関節で生み出したパワーをボールにしっかり伝えることができるようになるのです! 

現状はAの状態になってしまっている方も、裏を返すと改善できれば飛距離アップの“伸びしろ”があるということ。おすすめの練習方法をご紹介しましょう! 

まず、左足を後方に引いてつま先立ちになります(イラスト2の1)。そして胸の前に手をクロスするようにして、バックスウィングの方向へ捻転してください(イラスト2の2)。 

【イラスト2】(1)右足はそのまま。左足を後方に引き、つま先を地面につけて立つ。(2)胸の前で手をクロスさせ、バックスウィングするように体を回し、(3)左足を戻して、手元をトップまで上げよう

1のように立つことで、左足に体重を乗せることができなくなるので、腰を引かずに右の股関節に乗れることを体験できますよ! 左足を引いて練習すると、股関節の正しいポジションをわかりやすく理解することができるんです。足腰が強い方は、ぜひ左足を浮かせて捻転してみてください! 

次に捻転した状態から左足を地面につけてみましょう(イラスト2の3)。最後は、手元をトップの位置に持っていきクラブを持ったら力強いバックスウィングの完成です! 

練習場では、トップでしっかり右の股関節に体重を乗せた状態から一旦ストップして、素振りをしてみましょう。こうすることで、股関節に体重を乗せて地面を踏み、その後、伸びるといった地面反力を使うことができるようになります。 股関節はパワーの源です! 股関節にしっかり体重を乗せてスウィングしていきましょう!

大谷奈千代

1984年、神戸市出身。JLPGAトーナメントプロ&ティーチングA級。関西を中心にレッスン活動を行う

週刊ゴルフダイジェスト2025年6月17日号より