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【教えて! なっち先生】Vol.11 これだけで手打ちが解消! タオルがあればどこでもできる2つの簡単ドリル

年齢を重ねてもケガなくキレイにスウィングするためには、日頃からのストレッチが重要だ。タオルを使って、誰でも自宅で簡単にできるストレッチドリルをプロゴルファー・大谷奈千代に教えてもらおう!

>>前回のお話はこちら

  • 正しいスウィングを行うために重要な、両肩を結んだ線の回転面=ショルダープレーンを正しく作ることができれば、両腕が動く面=アームプレーンも自然に身に付くと、プロゴルファー・大谷奈千代は言う。アームプレーンを正しく作るために注意すべき点を教えてもらおう! >>前回のお話はこちら Lesson 10肩が正しく回転すれば腕も……


Lesson 11
タオルを使った2つのドリルで
手打ちを解消!


10代や20代の頃と違って、動けない体になっていくのが私たち大人ゴルファーの宿命です。「若い頃できたから、やればできるでしょ!」といったような感覚で急にフルスウィングしてしまうと、体を痛めてしまいケガのもとになってしまうので注意が必要です。 

大人ゴルファーのみなさんは、とにかく日頃から体を動かしておくことが大切です。また、体が動かなくなってしまうと、そのぶんたくさん手を使ってしまうので、手打ちのスウィングになってしまいます。 

今回はご自宅でもできるようなタオルを使ったストレッチドリルと、スウィングに効果的な手打ち改善のドリルをご紹介させていただきます。

タオルを使った2つのドリルで手打ちを解消!

①タオルで上半身をストレッチしてみましょう!(トレーニングで使用するタオルの大きさは、35センチ×100センチ程度の少し大きめのサイズがおすすめです)

イラストAのように、真っすぐ立った姿勢で両手でタオルの両端を持ちます。そのままタオルを両肩で担ぐように構えてください。


【イラストA】タオルの両端を持ち、両肩で担ぐように構えて前傾姿勢を作る。そのまま左右に上半身をねじるようにストレッチしよう。ポイントは肩甲骨が下がり、ひじが下を向いていること

正しく構えることができたら、股関節から背骨ごと前傾させます。前傾姿勢ができたら、左右に回転して上半身をねじるようにストレッチします。その際、タオルがバックスウィング、フォロースルーと両肩を結んだ線上であるショルダープレーンを通るようにしましょう。両肩が軸との角度を保ってこそ、関節は動きやすいポジションに収まるのでスムーズに動くことができるようになります。 

回転の際、タオルがショルダープレーンからズレてしまう場合は、肩甲骨のポジションをチェックしましょう! ひじが外を向いてしまうと、肩甲骨が上がって、わきが空いてしまいます。こうなってしまうと、正しく上半身を捻転させることができなくなってしまうので注意が必要です。タオルを担いだ際には肩甲骨を下げて、ひじが下を向くようにしましょう。

せっかく体が動くようになっても、手首を使いすぎて、極端にフェースをターンさせてしまう手打ちの傾向にあると、ショットの方向性が不安定になってしまいます。 

そんな方はイラストBのように、②グリップにタオルを巻き付けて極太グリップを作ってスウィングしましょう! タオルを巻いてグリップが太くなれば、手のひら全体で持つようになるので、手首が動きにくくなります。こうすることで、手首を固定しやすくなり、フェースがターンしにくくなるため、フェースの向きをスクエアに保ったままスウィングすることができるようになります。

【イラストB】グリップにタオルを巻いて極太グリップにすることで、手首が動きにくくなりフェースの向きをスクエアに保ってスウィングしやすい。グリッププレッシャーが入りづらいため、力みや手先の動きも起きづらい

同時に、強くなりがちなグリッププレッシャーを取り除くことができるので、ダウンスウィングの力みやインパクトを手先で調整する悪癖にも効果的です。グリッププレッシャーを取り除くことができれば、手首の無駄な動きを排除し、体の回転をスムーズにすることができるので、結果的にフィニッシュまでスムーズに振り切れるようになります。

グリップにタオルを巻くだけで、自然とオンプレーンスウィングができる効果がありますので、ぜひご自宅練習の参考にしてみてください!

大谷奈千代

1984年、神戸市出身。JLPGAトーナメントプロ&ティーチングA級。関西を中心にレッスン活動を行う

週刊ゴルフダイジェスト2025年6月10日号より