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【ゴルフジム】「始めて2カ月。なかなかボールに当たりません」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ボールに当たる確率が低い」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/イーストゴルフスクール

教える人/中村香織 

なかむらかおり。86年生まれ、京都府出身。07年、プロ入会。13年に国内女子ツアーシード権獲得。19年に自身のスクールを設立、レッスンの道へ。「イーストゴルフスクール」を中心に活動中

<今週のお悩み>
「ボールに当たる確率が低いです」

●加藤雅美さん(ゴルフ歴2カ月/ラウンド経験なし)
ダウンスウィングで、地面にあるボールに対してヘッドを「当てよう」という意図が見えるスウィング。そのため、インパクト後のヘッドの振り抜きがスムーズでなく、ほぼ正面に向いたままの体を無理にフィニッシュまで回している

加藤 まだ始めたばかりなので仕方ないのかもしれませんが、なかなかボールに当たりません。

中村 ゴルフをやったことがない人でも、ただクラブを「振る」ことはできるんです。たとえば、真っすぐに立って空中を振るのだったら何も難しいことはないですよね?

加藤
 そうですね。

中村 でもそれを、地面にあるボールに向かってやろうとすると急に難しくなるんです。やっぱりどうしても「振る」から「当てる」になっちゃうんですね。

クラブを『振る』準備ができていません

加藤 ボールを意識しないで振るにはどうすればいいでしょうか。

中村 連続で素振りをしながら、最下点で地面をこするといいんです。コンスタントに地面をこすれるようになったら、そこにボールを置けば勝手に当たるはずですよね。最下点をより強く意識するのであれば、地面にレシートのような小さい紙を置いて、それをスウィングでめくり上げる練習がいいでしょう。

加藤 狙ったところを、なかなかこすることができません。

中村 もう少し、右手に自由度がほしいです。持っているものがクラブじゃなくて、軽い「はたき」だと想像してみてください。それで、先端を使ってパタパタはたくときに右手をどう握るか。勝手に手首を自由に動かせる握り方になっていますよね? その握り方でクラブも握ることで、先端(ヘッド)を思った通りに動かしやすくなるんです。

これで解決!
「ボールに“当てる”のではなく
 クラブを“振る”感覚を養おう」

素振りの途中にボールがある意識で打つ

連続で素振りをしながら、その途中、ヘッドで地面を「こする」ということを繰り返す。その後、ヘッドが地面に触れる位置にボールを置き、あくまでもそれまでの素振りと同じイメージで振ると勝手にボールに当たる

Point 1
右手は先端を自在に動かせるように握る

グリップの上から右手を覆いかぶせるようにして握ると、ヘッドを繊細に動かすことができなくなる。右手の人さし指にグリップを乗せる(あるいは引っかける)形で下から握ると、ヘッドに細やかな動きを伝えられる

Point 2
「はたき」を使うようにクラブも扱う

クラブを逆さに持ち、細かい動きで壁などを叩く(写真上)。そのときの右手の握り方を変えずに、今度はインパクトバッグなどを横から細かく叩く(写真下)。これで右手の感覚とヘッドの動きが連動するようになる

Drill 1
「 L」から「L」まで繰り返しスウィング

テークバックで左腕が地面と平行、クラブが垂直(L)の地点まで上げ、フォローで右腕が地面と平行、クラブが垂直の地点まで振る。この区間をよどみなく振ることで、スウィングの形、リズムが整う

Drill 2
地面のガムテープをヘッドではがす

ターゲットラインに沿って、短く切ったガムテープを地面に貼る。それをヘッドではがすように振ることで、最下点を意識しながら振れる「右手首をフリーにして クラブを振る中でボールを打とう」

週刊ゴルフダイジェスト2025年5月27日号より

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