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【読者記者】No.1905「ドライバーで球が右に出ることが多い。フェースが開いているからだと思うのですが…」
読者記者がゆく
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーで球がつかまらない」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO／Yasuo Masuda TEXT／Daisei Sugawara THANKS／学芸大ゴルフスタジオ
読者記者No.1905 小林弦矢さん
●39歳 ●教員 ●ゴルフ歴／2年 ●ベストスコア／99 ●平均スコア／105 ●172㎝・62㎏ ●ドライバー飛距離／230ヤード
先生／櫻井寿哉
98年生まれ、三重県出身。10歳でゴルフを始め、高校卒業後にツアーキャディの傍らレッスンを開始。23年、PGAティーチングプロA級取得。現在まで延べ1500名を指導。「学芸大ゴルフスタジオ」コーチ
小林さんのお悩み
「ドライバーで球がつかまらない」
ティーショットでボールが右に出ることが多く球筋もスライスになります。フェースが開いているんだと思いますが、どうすれば閉じられるのかがわかりません。
インパクト直前の位置で左肩が強く持ち上がっていて、手元がヘッドより先行しているため（3コマ目）、フェースターンが間に合っていない
小林 球が右に出ます。
櫻井 インパクトで手元を前（目標方向）に出しすぎなので、ヘッドが「落ち」なくてフェースが開いています。もっと「ヘッド」を振る意識がほしいですね。両足を閉じて振ったり、インパクトバッグを叩いたりするのがいい練習です。
小林 インパクトゾーンでヘッドが先に回っていく感覚ですね。
櫻井 アドレスと同じ、低い高さにヘッドを戻すイメージで振ると、手元が前に出なくなります。
＜問題点＞
手元を目標方向に動かしすぎている
トップから意識が性急にフィニッシュに向かうと、手元が目標方向に動きすぎて「振り遅れ」状態になり、フェースが開く
記者「フィニッシュまで一気に振っています」
プロ「ヘッドが下向きに動く時間を作りましょう」
ヘッドを低く動かしてバッグを叩く。
手元と左肩が持ち上がらなくなった!
Point
「足閉じドリル」から骨盤の高さを変えずに両足を開く
足を閉じて振ると、骨盤の高さが自然に整う。足を開く際に、骨盤上部の高さを変えないように意識すると、足を閉じたときと同じ感覚で振れる
Drill 1
両足を閉じてボールを打つ
両足を閉じた状態で手元を早く目標方向に振りすぎると、バランスを崩してフィニッシュまで振れなくなる。ヘッドを丸く振る意識を持つと、最後までバランスを保って振れる
Drill 2
両手の間隔を離してボールを打つ
ヘッドが手元を「追い越す」感覚をつかむには、「スプリットハンド」ドリルが最適。インパクト付近で左手が支点になって動くのがわかる
＜取材後記＞
ヘッドを先に振る感覚がわかった
ダウンスウィングで「ヘッドを振る」という感覚は、これまであまりありませんでした。いくつかドリルをやったら、初めてフォローでヘッドが走るのを感じられました。
月刊ゴルフダイジェスト2025年6月号より
