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【読者記者】No.1897「ドライバーの球筋が安定しません。がんばって球をつかまえようとしているんですが…」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ティーショットが安定しない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/トータルゴルフフィットネス

読者記者No.1897 氏家俊明さん

●63歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/30年 ●ベストスコア/90 ●平均スコア/97 ●175㎝・85㎏ ●ドライバー飛距離/200ヤード

先生/赤坂友昭

85年生まれ、福岡県出身。クラブの仕組みや運動力学に基づくスウィングを追求。JGTOツアーカード取得経験あり。トータルゴルフフィットネス(東京・新宿区)などでレッスン中

氏家さんのお悩み
「ティーショットが安定しない」


基本的にはスライスが多いですがフックが出ることもあるのでコースだとどう振っていいかわからなくなってしまいます。


トップでフェースがオープンになっていて、右手を使ってフェースを閉じながら下ろしている。これだとインパクトでスクエアになる確率が低い

氏家 頑張って球をつかまえようとしているんですが……。

赤坂 ダウンスウィングに入ってからフェースを閉じようとしても、少し遅いんです。ドライバーは一番フェースが開きやすいクラブですから、始動からフェースを閉じる方向に圧力をかけるほうがいいです。

氏家 左手のグリップを反時計回りにねじる感じですか?

赤坂 そうです。それでトップまで上げていくと、ジョン・ラームみたいに左手の「掌屈」(手のひら側に折れる形)ができます。下ろすときもずっと同じ方向に力をかけ続けると、フェースをスクエアにして当てやすくなります。

氏家 確かに、スライスは出にくくなった気がします。

赤坂 スピードを出すのも、インパクト直前だと少し遅いので、切り返したらすぐに加速させる感じで振るといいと思います。

記者「どうしたらスクエアにヒットできますか」
プロ「開こうとするフェースに抗うことが大事です

ドライバーはヘッドの構造上、常にフェースが開く方向に回転しやすくなっている。始動直後から、開こうとするフェースに抗うようにシャフトを左にねじる形で力を加え続けることで、フェースが過度に開くのを防ぐことができ、スクエアにヒットできる確率が高まる

Point
アドレスではフェースを閉じる

フェース面をスクエアにしてアドレスすると、ターゲットラインにヘッドの重心が揃わないケースが多い(=フェースが開きやすい)。重心とボールを直線で結ぶと、フェースは左を向く形になる

ヘッドが大きいほどフェースは開きやすい

ヘッドを少し地面から持ち上げてグリップの圧力をゆるめると、フェースが開く方向にヘッドが回転する。つまり、何もしないとフェースは「開く」ということ

記者「ゆっくり振るほうが真っすぐ飛びますか?」
プロ「フェースが管理できれば速く振るほうがいいです

目の前の人にやさしくトスするようにボールを投げる場合は、無意識に腕を振るスピードを遅くする。反対に、できるだけ「速く投げよう」と意識するだけで、腕振りのスピードは上がる。ゴルフの場合も、切り返しの瞬間にヘッドを速く振ろうとすることで、自然に腕も速く振れる

Drill
シャフトなどを右手で速く振る

アライメントスティックなどの軽い棒を右手で持ち、自分の最大スピードで振る。利き手(右打ちで右利きの場合)の力でクラブスピードを上げる感覚や、そのためにどこで力を入れるべきかがわかる

<取材後記>
重心を意識して振るのは初めて
重心位置のせいでフェースが開きやすいから、そうならないように力をかけて振るという発想がとても新鮮でした。重心を意識すると、フェース面も感じやすい気がします。

月刊ゴルフダイジェスト2025年4月号より