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【アイアン】憧れの高く浮いて止まる球に挑戦① 市原弘大プロがアマチュアに直伝レッスン

市原弘大プロが、「トラックマン」で、アマチュアの藤枝真之さん(30歳・平均スコア105)のアイアンショットを診断。アマチュアでもアイアンで高い球が打てるようになるレッスンをしてくれた。

【先生】市原弘大プロ
18年、ツアー選手権とダンロップフェニックスで2勝し、トップ選手に。5年前からトラックマンを使用してスウィングチェック

【生徒】藤枝真之さん
30歳でゴルフ歴1年ながら、平均スコア105。飛距離に不満がある

「上げよう」として振り遅れていた

藤枝 7Iより上が飛びません。

市原 失礼ですが典型的なタコ弾道ですね。7番アイアン以降は打ち出しは高いが、最高点は低くスピンも少ない弾道に。9番アイアンは10度もダウンブローなのに5番アイアンは5度アッパーです。(弾道測定器トラックマンでチェックしながら)長いほど、「上げたい」から振り遅れて、フェースが開いて当たるんですね。

「手よりヘッドが先行してフェースが開いて当たっています」(市川)

藤枝 数字だと一目瞭然ですね。

市原 7番アイアンだと、0.7度のダウンブローですが、これはほとんどアッパーに近い。ボクは5.5度のダウンブローですから。腰をもっと速く回して、インパクトゾーンで、ハンドファーストの時間が長くなるように意識して振るといいですね。

【ステップ1】まずはデータでミスを分析 

2人の7Iショットデータ

アマチュアの藤枝さんは市原プロより8度も寝てインパクトしていた。また、9度も高く打ち出すも、最高点はプロより7ヤードも低かった

プロの弾道は、打ち出しこそ低いものの、スピンで球が持ち上がり、伸びる

手で上げ手で下ろす典型的な手打ちスウィングの藤枝さん
テークバックでは、深く体がねじれているが、ダウンスウィングに入ると、急激に腰の回転が止まり、腕だけのクラブ操作になっている。

【ステップ2】体の動きをチェック 

①左腰が切れていなかった
ロフトを立ててインパクトするには、「上から打つ」のではなくて、腰を切り、手元を体の近くに通して、ハンドファーストに当てる。

「腰が回らないと伸び上がりフェースは開きます」(市原)

②このインパクトを目指そう
グリップエンドを棒などで延長しても、腰をしっかり回せば、長さが邪魔にならず、ハンドファーストの形でインパクトできる。

手元はヘッドより前で、ロフトが当たってインパクト。グリップに棒を足して振るとわかりやすい。腰が止まると、延長したクラブが体に当たって邪魔をする

市原弘大プロ直伝レッスン②に続く

月刊GD2019年6月号より