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【読者記者】No.1891「コースでドライバーが右に出る。左足に乗り切れていないのが原因でしょうか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーで球が右に出ることが多い」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/学芸大ゴルフスタジオ

読者記者No.1891 横沢正和さん

●46歳 ●会社経営 ●ゴルフ歴/3年10カ月 ●ベストスコア/94 ●アベレージスコア/102 ●166cm・74kg ●ドライバー飛距離/280ヤード

先生/兼濱開人

90年生まれ、沖縄県出身。解剖学や運動生理学に関する豊富な知識を生かし、生涯スポーツとして「カッコよく」続けるための指導を目指す。「学芸大ゴルフスタジオ」ヘッドコーチ

横沢さんのお悩み
「ドライバーで左に乗り切れない」


コースでドライバーが右に出ることが多いです。左足に乗り切れていない感覚があってそれが原因だと思うんですが……。


テークバックで体重のほとんどが右サイドにあり、フォローまでにはそれが左サイドに移っている。これは、体重移動の際に横方向の移動を重視しているということ

横沢 左に乗り切れないせいか、ドライバーが右に出るんです。

兼濱 ボールが右に出るのは、ほとんどの場合、リリースのタイミングが遅いこと(つまり振り遅れ)が原因です。インパクトにリリースをちゃんと間に合わせるためには、切り返しの時点で振り遅れないことが大事なんですね。ただ、それを腕でやろうとするとダフってしまうので、左足をしっかり踏み込むことが必要です。つまり、左足を踏むのは、ダフらないための「保険」みたいなものですね。

横沢 一応、体重移動は意識してるつもりなんですが……。

兼濱 体重移動というと何となく「横移動」のイメージだと思いますが、実際は縦方向の要素がかなり多いんです。たとえば、左足だけを台の上に乗せて、インパクトまでにその上に真っすぐ立つと考えると、左足をどう踏めばいいかわかりやすいと思います。

<問題点 1>
手元を前に出しすぎる

リリースが間に合わないことが常態化すると、無意識に手元を前に出して補おうとする。しかし、それがさらに振り遅れを助長する

<問題点 2>
右足に重心が残っている

右に重心が残ると、フルリリースしてもボールに届かなくなる。ダフりやすくもなるため、回避するために手を前に出してしまう

記者「インパクトにリリースが間に合わないんです」
プロ「切り返しで振り遅れない意識が大事です」

切り返しの瞬間、左足を踏み込むことで半自動的に腕が引き下ろされ、ダウンスウィングがスタートする。この初期動作がしっかり行われると、ちょうどインパクトに間に合う形でクラブがリリースされ、フェースがスクエアになって当たる

踏み台の上に左足でスッと立つ。
体重移動のコツがわかってきた!

体重移動は右から左への横方向の動きととらえがちだが、左足で地面を踏み込んで、地面からの反力で左足が伸びるという「縦方向」の動きも同じくらい重要。左足を台の上に乗せて、その上に立ち上がりながら腕を振る(慣れたらクラブを振る)練習をすると、この感覚がつかみやすい

Point 1
体重は「横」だけでなく「上」にも移動

アマチュアの多くは、左足を踏み込んだ後に地面から跳ね返ってくる力を感じるのが苦手。台を使うことで、この「上」への体重移動を感じやすくなる

Point 2
伸び上がりながら左腰を回転させる

左を踏み込んで、その後伸び上がる力を利用して左腰を回転させると、それと連動して腕とクラブが下りてくる。回転スピードが上がることで、リリース力も高まる

<取材後記>
左股関節に「壁」を感じた
左足を正しく踏めるようになると、今までより「左の壁」を感じられるようになりました。左股関節がカチッと入って、クラブがスムーズにリリースできる感じがしました。

月刊ゴルフダイジェスト2025年2月号より

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