【通勤GD】芹澤信雄「1番ホールの木の下で…」Vol.28 ナイスショットは“準備”が大事 ゴルフダイジェストWEB
芹澤信雄プロがコースで最も大切にしているという、ショットの準備動作「プレショットルーティン」について語ってもらった。
【通勤GD】通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
芹澤信雄プロ
1959年生まれ。ジャンボ尾崎に「世界一パーパットが上手い」と評されたパットの名手。1987~2000年にツアー5勝。その後シニア1勝。飛距離優先時代をショットの質で生き抜く。チーム芹澤ゴルフアカデミー主宰。
素振りはできれば1回イメージ重視で!
実はコースで、普通にナイスショットするには事前の準備がすごく大事なんです。18ホールの中で、パットを除いても50回くらいのショットをするゴルフは、止まっているボールを打つとはいっても、その状況は毎ショット毎ショット違います。
使う番手、ボールのライや風などの条件はもちろん、メンタルの状態も毎ショット様々。そのなかで、いつも練習したとおりのショットをするためには、プレーのリズムやテンポがすごく大事なんです。
いつもどおりのショットができないときの大半は、強い風が吹いていたり、飛ばしてやろうと力んでいたり、前のホールでボギーを打ってイライラしている時など、精神的に不安定でテンポが速くなりがちです。
そういった乱れを防ぐためには、ショット前のルーティンを安定させることがとても重要なんです。心が波立っていても、いつもと同じ手順をきちんと踏むことで、頭の中をリセットし、平常心に近い状態に戻すことができるのです。
自分のプレショットルーティンを作ろう
ルーティンの内容は人それぞれで、決まった形はありません。大事なのは、自分で決めた形を、どんなときでも毎回同じようになぞって行うことです。OBの打ち直しでも、バーディ直後のティショットでも変えないことが肝心ですよ。
ポイントは、どこを狙うか、どんな球を打つかを決めて、決断が終了してからルーティンに入ること。迷ったままルーティンに入り、その流れでショットしてしまうのは絶対にダメです。
また、素振りはできれば1回にしたいですね。アマチュアの多くは、素振りをショットの予行練習のように形を気にして、うまく振れるまで何回もやりますが、これは無駄ですし、スロープレーの元凶。
形よりもスウィング軌道や球筋を想像しながら、イメージを確認して素振りをするようにしましょう。
【通勤GD・今日のポイント】ショット前のルーティンを安定させることが大事
芹澤プロは①~⑥のルーティンでアドレスに入る
ショットを打つ前のルーティンは、こうでなければならないという決まりはないが、人それぞれ自分の決まったパターンを持つことが大事。ただし、素振りの回数は少なめに、ショットの予行演習ではなくイメージ重視で行うようにしよう。
月刊GDより