シニア入りを機にツアープロ転身を目指す南出仁寛プロの修行の旅。最新機器「スウィングカタリスト」を使用して、足裏にかかる圧力を計測。すると左への踏み込み過ぎが明らかになったが、そこにはさらなる課題があった。

PHOTO／Hiroyuki Tanaka　THANKS／フォクシーゴルフ

【南出仁寛の千日回峰行】Vol.1「カタリスト」と出会う

左に飛ぶのは
重心が左にあるせい?

南出　インパクトで右足にも少し体重を残したほうが強く当てられるというのはわかったのですが、今までそうなっていなかった（左足にほぼ9割の圧力がかかっていた）ことで、何か別の悪影響があったんじゃないですか。最近はドライバーだと大抵、球が左に出てしまって困っていたんですが、それも重心の問題ですか?

渡邊　そうだと思います。インパクトで左に乗りすぎている人の場合、腕を前に振れなくなってしまう（フォロー方向に動く腕の遠心力と引っ張り合う力が不足する）ので、リリース力が足りなくなる傾向があるんですね。じゃあどうするかというと、手を使ってヘッドを瞬間的に、無理やり返して打つようになるんです。ちょっとやってみてほしいことがあるんですけど、ウレタンでできたやわらかい棒があるので、それでスウィングしながら最後に目標方向に思い切り投げてみてもらえますか。

南出　フォローで手を放すということやね。（実際に投げると棒は左斜め上方向へ）うわ、ものすごい左に飛んでしまう!

渡邊　つまり、リリースがうまくできていないということです。

南出　これが左に飛ぶ原因なのか。棒が真っすぐ飛ぶタイミングで手を放すには、右足に圧力を残さなきゃいけないのがよくわかりますね。

南出「最近はドライバーがほとんど引っかかるんです」
渡邊「右に重心が残ればうまくリリースできます」

Drill 1
インパクトバッグを思い切り投げてみる

Drill 2
ウレタンバーを投げてみる

月刊ゴルフダイジェスト2025年2月号より