【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.150「ゴムチューブで理想の“レイドオフ”を体感!」
家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!
ILLUST/Masaaki Takauji
チューブにハマっている。“夏の風物詩”のほうではなく、トレーニングで使うゴムのほうね。シンプルな紐タイプ、平たいバンドタイプ、いろんな形をした進化タイプと種類も豊富。ダンベルより軽く持ち運びが便利だし、強度に応じていろんなトレーニングも可能。その上リーズナブルなので、ボクも何種類か持っている。
もちろん純粋に筋トレやストレッチ目的で使うこともあるけど、ボク的にはなんとかゴルフに役立てたい。そう考え、暇な時間にあれこれ、いじっていたところ先日、素敵な使い方を発見した。それが「レイドオフ体感トレーニング」だ。
ボクの周りではレイドオフを目指す人が多い。レイドオフはクラブが真っすぐ下りてくるから球が曲がらないというメリットがあるからね。まぁ、個人的にはクロスでも球が真っすぐ飛んでいれば、無理に直す必要はないと思っているんだけど、流行りだからね。気持ちはわかる。
一般的に、レイドオフにするには「真っすぐテークバックしよう」なんて言うけど、それだけじゃ、なかなかならない。っていうか、レイドオフって、そもそも、どんなカタチなの? どのくらい真っすぐ上げて、どのくらいの位置にトップをもってくればいいの? と思っている人も多いはず。
そこでチューブの出番。これを使えば簡単にレイドオフが体感できるので興味のある人は試してみよう。まず、用意するのは紐タイプかバンドタイプのチューブ。そしてクラブ。で、そのチューブの一端を右腰のベルトループに結びつける。一端はクラブ。ちょうどシャフトの真ん中あたりかな。長さは、アドレスしたときにチューブがちょっとたわむぐらい。
準備がととのったら、その状態のままテークバックし、ゴムがピーンと張るところまでクラブを持っていって。おそらく多くの人が「えっ、こんなにクラブが体から離れるの!?」と違和感を持つはず。
でも、これが正真正銘、THEレイドオフのトップである。鏡があったらチェックしてみて。携帯で動画や写真を撮ってもらってもいいよ。自分が思うほど変じゃないから。むしろ、右わきが締まってきれいなトップであることに驚くよ。
ただ、クロスの人は結構辛いよね。なぜなら、クロスは肩甲骨周りの肩が硬く回らないのが原因でなることが多いから。だから、右わきが開いて、ひじがペコって折れちゃう。
でも、逆に言えば肩が回るようになればクロスは改善するはずでしょ。ということは、まずは「レイドオフ体感トレーニング」で理想の位置を確認し、肩甲骨周りの硬さを痛感したら、そのままチューブでストレッチしてもいいよね。レイドオフ体感→ストレッチ→レイドオフ体感→ストレッチ……を繰り返せば、きっとクロスが改善されてくると思うよ。
全員がチャンピオン! 二宮家
週刊ゴルフダイジェスト2020年4月14日号より