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【読者記者】No.1886「アイアンで狙ったところにボールがいかない。手打ちを直すにはどうすれば?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「手打ちで芯に当たらない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/サウスゴルフアカデミー

読者記者No.1886 中村崇志さん

●52歳 ●会社員 ●181㎝・82kg ●ゴルフ歴/20年 ●ベストスコア/81 ●アベレージスコア/92 ●ドライバー飛距離/240ヤード

先生/川村亨

79年生まれ、岩手県出身。東北福祉大ゴルフ部を経て、13年、プロテストトップ合格。体に合ったスウィング探しを根気強くサポート。「サウスゴルフアカデミー」インストラクター

中村さんのお悩み
「手打ち感が強く芯に当たらない」


狙ったところにボールが飛ばず右にも左にもミスが出ます。自分のスウィングを動画で見るとすごく手打ちに感じるんです。


ダウンスウィングでタメがほどけるタイミングが早く(3コマ目)、インパクトで手元が右サイドに残っている(4コマ目)。もう少しハンドファーストに打てるといい

中村 球が左右に散らばるので、スウィングを動画撮影して見てみたら、手打ち感が強くて、上体の起き上がりも早く感じました。

川村 手打ちに見えるのは、インパクトで手元の位置が右にあるからです。ハンドファーストの逆の「ハンドレイト」の状態ですね。じゃあどうしてそうなるかというと、トップから体の右側だけを使って当てにいっているからです。

中村 つまり、右手主体ということですか?

川村 それが一番大きいですが、左への踏み込み不足とか、左腰の回転不足も含みます。クロスハンドでボールを打つと、左サイドを使ってクラブを振る感覚がすぐわかると思います。

中村 インパクトのときに、自分自身がかなり左にいる感覚ですね。これに比べると、今までは手だけでなく、体や重心も右に残って打っていたのがわかります。

<問題点>
インパクトで手の位置が右すぎる

右サイドを主体のスウィングだと、左への踏み込みや左腕のリードが弱くなるので、「ハンドレイト」のインパクトになりやすい

記者「ハンドファーストに当てられません」
プロ「体の右側だけで打っている印象です」

ダウンスウィングでは体の左サイドを中心としたリードと、右サイドを中心としたリリースの両方が必要。しっかり左に踏み込んで、左腕でクラブを引っ張ることで、インパクトで手元が先行し「ハンドファースト」でボールをとらえることができるようになる

右だけで打つと、リリースが早まり手元が遅れてしまう
トップから右手だけを使ってクラブを下ろすと、重心が右に残った状態でヘッドだけが早く下りてきてしまう(アーリーリリース)

クロスハンドでボールを打つ。
左サイドで引っ張る感覚が出てきた!

スウィングの左サイドの役割を理解するには、左右のグリップを反対にした「クロスハンド」で打つのがいい。単に左腕でクラブを引っ張るだけでなく、体重移動や左腰の回転も使わないとうまく打てないことがわかる

左右のグリップを逆さまにする
フォローまで左腕で引っ張る

正しく引っ張るとフェースも閉じる

フォローサイドで手の動きと体の回転が一体になっていると、フェースを返そうとしなくても勝手にフェースは閉じてくれる

Point
インパクト後は回転で左手を振る

<取材後記>
体全体の動きを意識できた
右サイド主体で打っている自覚はなかったですが、手にしか意識がなかった気がします。左サイドを意識したら、重心とか足の動きとか、手以外の動きも感じられました。

月刊ゴルフダイジェスト2024年12月号より