【フェアウェイを獲るドライバー】#2 曲げないために「ティーショットの7割は“直ドラ”です!」
スコアをまとめるには、当たり前だがドライバーを真っすぐ、フェアウェイの幅に収めることが大事。今回は競技に出てその大切さを痛感しているトップアマに、フェアウェイをキープするためのコツを聞いた。
TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Arakishin、Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa、Tasanori Miki、Kosuke Mori THANKS/東名古屋CC、日光CC、乃万ゴルフ、千葉CC、一ノ割ゴルフセンター
※アマチュアのみなさんにはボランティアとしてご協力いただきました
●CONTENTS●
#1 フェアウェイキープの重要性
#2 ティーショットの7割は“直ドラ”!?
#3 グリップを変えたら曲がりが激減
#4 インパクトさえキレイなら形は関係ない
土井健太郎さん(41歳/HC+1)
どいけんたろう。ゴルフ好きが高じて自宅に工房を造ってしまうほどのゴルフマニア。東名古屋CCでは複数回クラチャンを獲得
上げなければ曲がらない
ティーイングエリアはティーアップできるのがメリットなのに、あえてそれをしないことで「曲がらないショット」を実現している人がいる。土井健太郎さんは、元々飛ばし屋だけに曲がりも大きく、クラブ対抗競技に出場した際にはチームメイトからドライバー使用を禁止されるほどだったという。そこで思い立ったのが、「直ドラ」。
「『直ドラ』のいいところは、滞空時間が短いので曲がったとしてもたかがしれていることです。それにロフトが少ない、慣性モーメントが大きい、クラブが長いというドライバーの特性上、ティーアップさえしなければほぼ左を心配しなくていい。その安心感で、今は狭いホールでも思い切って振っていけるようになりました」と、土井さん。
飛距離は20ヤードほど落ちるものの、270ヤードは飛ぶというから、曲がらないメリットのほうが大きいと言えるだろう。
最初の気付きは練習場!
3Wをうまくなりたくて始めたら
曲がらないことに気付いた!
練習し始めてすぐ、「直ドラ」の曲がりにくさに気付いたものの、ラウンドでやるのは躊躇していたという土井さん。しかし、池村寛世プロが試合のティーショットで実際に使っていることを知り、即実戦投入した
直ドラをするホールは7割程度
●狭いと感じるホール
●どちらかがOB(ハザード)とわかっているホール
●打ち下ろし
Point 1
切り返しで左足に体重を乗せる
右サイドに重心が残るとインパクト軌道がアッパーになり、ティーアップしていない場合は十中八九トップする。早めに左足を踏み込み、ヘッドがレベルに動く時間をできるだけ長くするのが「直ドラ」のコツ
Point 2
両ひじの向きはキープする
フェースをローテーションさせると、ロフトが立ってボールが上がりづらい。アドレスで両前腕を外旋させる感じで、ひじを下に向け、そのひじの向きをキープして振るとロフトを立てずに当てられる
Point 3
胸の向きはボール方向
地面にあるボールを打つので、ヘッドが入る位置の許容範囲は狭い。従って、前傾角度をキープすることは必須。胸の面をボールに向けたままの意識で振ると、上体の起き上がりを防げる
ここもPoint!
ボールは1個分“左”に置く
「直ドラ」でボールを中に入れると、ヘッドを上から入れてしまい、インパクトが「点」になる。ボールは左足寄りにし、その分左への踏み込みを早くしレベルのままヘッドを届かせる
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月刊ゴルフダイジェスト2024年12月号より