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【ゴルフジム】「ドライバーが右に抜けやすい。腕と体を連動させるには?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「腕と体の回転がうまく連動しない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/オールデイゴルフ馬橋

教える人/内海大祐

うつみだいすけ。76年生まれ、茨城県出身。その人の体格や筋力などに応じた、理にかなったスウィング構築に定評がある。自身が運営する「オールデイゴルフ馬橋」でレッスン中

<今週のお悩み>
「体を使って打つというのが
どういうことがわかりません」

●佐藤咲月さん(ゴルフ歴15年/HC12/ベストスコア79/平均スコア88)
インパクト直後の上体(肩)の開きが大きく、腕とクラブがやや振り遅れている。インパクトで肩の先行を抑えることができると、相対的に腕とクラブが速くなるので、フェースがスクエアな状態でヒットしやすくなる

佐藤 ドライバーで右に抜ける球が出やすいです。もっと腕を体の回転と連動させて振りたいと思っているのですが……。

内海 確かに、ダウンスウィングでの上体(肩)の開きが少し早くて、腕が遅れて下りてくる感じになっています。そうすると、フェースが開いて当たるので、球が右に抜けやすいです。たとえば、グリップ部分が左腰に当たるくらいクラブを短く持って、腰にグリップをずっとくっつけたまま素振りをすると、体と腕が連動して動く感覚がわかります。

佐藤 体が先に開くと、グリップが腰から離れてしまいますね。

切り返し直後から上体を開きすぎです

切り返しでは足、腰、肩、腕(クラブ)の順に下から動くのが正しいが、肩が動くのが早すぎる(腰とほぼ同時に動き始める)と、腕がそれについていけず、いわゆる「振り遅れ」になりやすい。フェースが開いた状態で当たるため、ボールが右に出やすくなる

内海 肩が開いたインパクトというのは、球が右に出やすくなるだけでなく、ヘッドに力が入りにくいので飛距離も出ないんです。インパクトバッグをヘッドで押す場合は、自然に肩が閉じた形になります。逆に、わざと肩を開いた形で押してみるとどうなりますか?

佐藤 全然強く押せません。

内海 普段の練習では、腰から腰の高さくらいの振り幅でボールを打つことから始めて、腕と体の連動具合をチェックしてみてください。小さい振り幅で100点の連動ができれば、その感覚のまま大きな振り幅でも打てるはずです。連動チェックでボールを打つときには、テークバックからフォローまで、ずっとヘッドを目で追いながらスウィングするというのも、自然と連動が保たれやすくなるのでおすすめです。

これで解決!
「肩の開きを抑え
 正しい順序で体を動かそう」

大きいものを軽く叩くと肩は自然に閉じる

インパクトバッグを、ごく小さい振り幅で連続で叩いてみる。「叩く」という意識があると、自然に肩を閉じて先端(ヘッド)をぶつける形になるのがわかる

Point
肩を閉じると先端に力が入る

インパクトでヘッドに強い力をかけるには、肩は閉じている必要がある(写真左)。肩を開いた状態でヘッドを強く押すことは、体の構造上難しい(写真右)

Drill 1
グリップエンドを左腰に付けて振る

グリップエンドが左腰に当たるくらい、クラブを短く持って素振りをする。グリップと左腰が常にくっついた状態をキープすると、腕を体と連動させて振る感覚がわかるので、ぜひ試してみよう

Drill 2
ヘッドをずっと目で追いながら打つ

クラブが腰から腰の高さのハーフスウィングで、終始ヘッドを目で追いながらボールを打つ。目線(= 上体)とヘッド(=腕)が自然に連動するので、腕が振り遅れることがなくなる

週刊ゴルフダイジェスト2024年11月5日号より

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