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【振り切る③】フォーカストレーニングのコーチが教える「振り切って 球真っすぐ」メソッド。弾道を視覚化、ジェイソン・デイがお手本!

コースに出るとフィニッシュまで振り切ることができない、その要因。外せないのがメンタルだろう。現在、ツアープロなどにメンタルトレーニングを行っている佐々木信也先生に景色に惑わされないメンタル力をつける方法を聞いた。

【解説】佐々木信也
1975年生まれ。海外のゴルフ関連プロダクトのディストリビューターでもあり、アスリートやツアープロにフォーカストレーニングを指導するパフォーマンスコーチとしても活動

“考えちゃいけない”は“考えている”と同じ

佐々木 ショット前に自問自答するんです。「今からどんなショットするの?」って。そしてそれを言葉ではなく「画」で自答するんです。言葉でいくら考えても、体は思うようには反応してくれません。

どんなショットを打つのかを考える

                 ↓ ↓ ↓

【視覚化したイメージ】 自分への質問に対し、言葉ではなく「画」で答える。スウィングイメージを体が反応して表現できる(Illust/Takeshi Shoji)

【GOOD ANSWER】弾道イメージを視覚化させる
イメージしたらすぐにアドレスに入る
【BAD ANSWER】嫌なことを消し去ろうと言語で答える
左がOBだから左に行かないようにして、右にボールを打ち出して……△☆▼※△☆▼※△☆▼

「画」をイメージしたら、考えずに打つ

佐々木 イメージを描くことで初めて体が反応して、怖いホールでも最後までしっかり振り切ることができるようになります。これはセッティングが厳しいPGAツアーでジェイソン・デイがやっていることでもあります、ぜひ一度試してみてください。

振り切れたらリバウンドが起きる

最後に紹介するのは、フィニッシュ後の体勢。しっかりとクラブを振り切れると、自然と起こる現象として「リバウンド」という動きがあると熊渕善太プロ(本企画②登場)は言う。フィニッシュまでいったら、勢いよくクラブが体の正面に戻ること。

ロリー・マキロイ 腕をしなやかに振る選手は、フィニッシュからクラブを振り戻す「リバウンド」が多く見られる

ザンダー・ショーフリー

石川 遼

熊渕 腕をしなやかにして、ローテーションが上手く使えると、上半身と下半身の捻差が大きくなります。すると、フィニッシュでその強いねじれに体が耐えられなくなり、クラブを体の正面に引き戻す動きが起こります。これが『リバウンド』です。この動きが自然と起こるようになったら、完ぺきです!

【ポイント】 急激にヘッドが体の正面に戻る

勢いよくフィニッシュまで振り切ることができると、上半身がねじれた反動で、右の写真のようにシャフトがしなるほど、急激にクラブが体の正面に戻ってくる「リバウンド」が起こる。このリバウンド現象が起こることが、バランスよく振り切れた証拠でもある。

週刊GD2019年7月16日号より