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【ゴルフジム】「ユーティリティの飛距離が安定しない。再現性を高めるには?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ユーティリティの飛距離が安定しない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ボールパーク

教える人/藤井誠

ふじいまこと。58年生まれ。米軍多摩ヒルズGCで長く副支配人を務めながら、「多摩キッズ」を創設、ジュニア育成に力を入れる。現在、「ザ・プレミアムバックステージ虎ノ門」アドバイザー兼インストラクター

<今週のお悩み>
「よく使うユーティリティの
ミート率が悪いんです」

●葛西晃子さん(54歳/身長156㎝/ゴルフ歴15年/ベストスコア83/平均スコア100)
トップで手の位置が高く、なおかつやや背中側に回っている(2コマ目)。この位置から切り返すと振り遅れが生じやすいので、下半身より先に手を動かしてしまい、それによって右肩が前に出たり、上体が目標方向に突っ込んだりする

葛西 ユーティリティは使う機会が多いのに、飛距離が安定しなくて……。

藤井 上半身が強くて、インパクトで少し目標方向に突っ込むクセがあるようです。上体が突っ込むと、クラブは上からカットに入りやすいのでボールが上がりづらいんです。

葛西 確かに、上がらないことが多いです。

藤井 上体が突っ込むひとつの原因は、トップでグリップの位置と胸の回転がマッチしていないことなんです。つまり、胸の回転以上に、手元が背中側に回ってしまっているんですね。そうすると、どうしても切り返しは手から動かさざるを得ませんから、下が止まって上が突っ込む形になります。胸は飛球線後方を向くくらいしっかり回して、手は胸の正面から外れないように、なるべく体から遠ざけるイメージでトップを作ってみてください。

手元と胸の回転がずれています

トップを大きくしようと思うと、インに引きすぎたり、手を高く上げすぎたりしてしまいがち。そのまま下半身から切り返した場合、腕が体の正面に戻り切る前にインパクトを迎えてしまうため(振り遅れ)、切り返しで手を使ってしまいやすい

葛西 アークが大きくなりますね。

藤井 その形から、最初に左ひざを開く感じで下半身から切り返すと、上体を突っ込ませないでクラブを下ろすことができます。最初は切り返しからの動きはゆっくりにして、慣れてきたらだんだん速くしてみてください。クルマだとしたら、20km走行から始めて最終的に80kmまで持っていくイメージですね。

葛西 ゆっくりなら、きちんと下半身から切り返せます。上半身は遅れてねじり戻るので、右肩も前に出ないし、クラブがインから下りるのがわかります。

これで解決!
「手を体の正面から外さずに
体と連動させて振ろう」

グリップの位置を
胸の回転に合わせる

手元が胸(体)の正面から外れない範囲で、なるべく大きなトップを作る(写真左)。そのポジションで下半身から切り返すと、上体を右に残したままクラブをインから下ろせる(写真右)

Point 1
左手グリップは指で握る

左手をパーム(手のひら)で握ると、トップで無駄な力が入りやすく、手で切り返す原因になる。指の付け根にグリップを当て、小指から順に握り込むと指でしっかり握れる

Point 2
トップで左ひざを右に寄せない

テークバックで左ひざが右ひざ方向に近づくのは、下半身の力が抜けているサイン。左ひざを右に寄せないように上げると、土台がしっかりして下半身から切り返しやすくなる

Point 3
フィニッシュで手元は体の真後ろ

フィニッシュで手元が頭の左に収まる場合、軌道がアウト‐インになっていることが多い。体の真後ろに手元を収めるイメージで振ると、イン‐アウト軌道で振りやすくなる

週刊ゴルフダイジェスト2024年7月2日号より

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