【読者記者】No.1865「アイアンが右に行き、ときにシャンク気味の球が出ることも…」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンやウェッジが右に出る」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Hiaroki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ZEN GOLF RANGE 北大宮店
読者記者No.1865 斎藤泰渉さん
●65歳 ●ゴルフ歴/30年 ●180cm・75kg ●ベストスコア/85 ●アベレージスコア/97 ●ドライバー飛距離/220ヤード
先生/笠原将揮
93年生まれ。学生ゴルフを経て、ゴルフ場に所属しツアー出場を目指すが、その後、コーチに転向。その人に合った体の使い方、練習方法などを伝えるレッスンが人気。「ZEN GOLF RANGE」北大宮店所属
斎藤さんのお悩み
「アイアンでボールが右に出る」
アイアン全般が右に出ます。シャンクかと思うような球が出ることもあり、それを気にしすぎると逆に左に飛ぶこともあって思い切ってスウィングできない状態です
右股関節の動きがやや硬く、テークバックでの下半身の回転が不足している(2コマ目)。下半身の回転不足は、軸の横ずれにつながりやすい
斎藤 ウェッジですらシャンク気味の球が出ることがあります。
笠原 テークバックで軸が右に動いて、そのまま右軸で打っています。軸が右だと、ボールに届かないのでダフりやすいですが、無理に届かそうとすると体が起きてフェースが開きます。
斎藤 だから右に出るんですね。
笠原 アイアンは左重心で構えて、左重心のまま振ると、ボールをクリーンにとらえやすく、しかもスクエアに当てやすいです。
<問題点>
トップでわずかに腰が右にずれる
アイアンはなるべく左右に体(軸)を揺さぶらないほうがいい。トップで右に動いて、切り返し以降にそれを戻せないと、様々なミスの原因となってしまう
記者「シャンク気味の球が出ることもあります」
コーチ「右腰を回さないと軸回転で振れません」
右足を引いて左軸のまま打つ。
ヘッドの入り方が変わってきた!
Point 1
アドレスからずっと左足重心のイメージ
左股関節の位置に重心を固定すると、ボールの先に最下点がくるので、ボールコンタクトがよくなる。右足を引き、体重をほぼ左足1本にかけた状態でボールを打つと(写真)、この感覚がつかめる
アイアンは、左足に6割程度体重をかけて構え、それを維持したまま(ダウンスウィング以降はさらに左に体重を乗せて)打つことを意識する
Point 2
ヘッドの重さで手首をリリース
左重心でスウィングすることで、ヘッドは自然に上から入りやすくなる。クラブの重力落下を利用して手首をほどくと、クリーンにヒットできる
Point 3
前後バランスを整えて構える
前後のバランスが悪いと、クラブを上げた途端にバランスが崩れるので軸を保てない。両足とも母趾球付近に体重を乗せるのがいい
<取材後記>
左ももがきつかった
左足1本で打つドリルでは、かなり左ももの筋肉を使う感じがして、バランスを取るのも難しかったです。それだけ、普段はルーズに振っているんだとわかりました
月刊ゴルフダイジェスト2024年6月号より