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【ゴルフジム】「アイアンがヒールに当たりやすく、ひどいときにはシャンクも出てしまいます」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは、アイアンがヒールに当たりやすくシャンクも出る、というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/学芸大ゴルフスタジオ

教える人/森山錬

もりやまれん。96年生まれ。ジュニア時代から飛ばし屋として知られる。18年、東京都アマチュア選手権優勝。東京都品川区の「イーストゴルフスクール」、目黒区の「学芸大ゴルフスタジオ」などでレッスン中

<今週のお悩み>
「ヒールに当たりやすくシャンクも出ます」

●鮫島 千毅さん(43歳/ゴルフ歴5年/ベストスコア103/平均スコア112/身長178cm)
トップで手が体と近いところに上がっているため、右ひじが必要以上に曲がっている(2コマ目)。ダウンスウィングではその反動で腕が強く伸びるため、ヘッドが遠回りしやすく(=ヒールに当たりやすい)、上体も伸び上がりやすい

鮫島 コースでアイアンがヒールに当たることが多いです。ひどくなるとシャンクが出て、1回出ると続けて出たりします。

森山 シャンクの恐怖があると、トップで右腕が縮こまりやすいんですが、そうするとそれを伸ばしながら下ろさなくちゃいけなくなるので、遠心力でヘッドがボールより外側を通りやすくなってしまうんですね。つまり、シャンクを出さないように気を付けていることが、逆にシャンクの原因になるという悪循環が起こっているわけです。

右ひじを体に引き付けすぎています

ヒールヒットやシャンクが一度でも出ると、安全に当てたいという意識から、右ひじを体にくっつけたままトップまで上げたくなってしまう。これだと、右ひじが必要以上に曲がってしまうため、伸ばす反動で手(ヘッド)が前に出やすくなる

鮫島 そうなんですか。

森山 テークバックでは、どちらかというと右腕はできるだけ曲げずに、ひじを体から離すほうがいいんです。たとえば、パターを使って50ヤードくらい「転がそう」としたら、どんな振り方になりますか?

鮫島 パッティングの延長みたいなイメージで、右ひじをあまり曲げずに手を遠くに上げる感じですね。

森山 では、今度はアイアンを持って、今やったのと同じ感じでボールを打ってみてください。

鮫島 ハーフスウィングみたいなイメージになりますが……あれ、むしろ普段よりビシッと当たる感じがします。

森山 トップを「作ろう」とすると、どうしても手だけ上げてしまって、ひじが曲がりがちなので、ひじを「曲げない」ほうを意識すると、自然なトップになるんです。

鮫島 「手打ち感」がなくなって、切り返しから体全体で打つ感じがします!

これで解決!
「トップで縮こまらずに
右ひじを体から離して振ろう」

右ひじを曲げずに大きなアークで打つ

ロフトのないパターを使って、50~100ヤード飛ばそう(転がそう)とすると、右ひじをできるだけ曲げずに、大きなアークを作り、最小限のフェースローテーションで打つ振り方になる。これがすべてのショットの土台になる

Point
右ひじを体から離すとクラブが自然に寝る

トップで右ひじを曲げて体に引き付けると、クラブが立って外から下りやすくなる。右ひじを体から離すと、自然にシャフトが寝るので、インから下ろしやすくなる

Drill
ひざの高さで素振りを繰り返す

ヘッドがひざの高さを通るように、なるべく水平に素振りをすると、右ひじを曲げずに振る感覚が身につく。右ひじを曲げてしまうと、ヘッドの上下動が大きくなってしまう

週刊ゴルフダイジェスト2024年1月23日号より

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